手汗

原作者 きなもち
登場キャラ数 男:2女:0無0
ジャンル コメディ
セリフ数 115
目安時間
利用規約 配布元とURL書いてってことです
サークル紹介 音楽・音声作品やゲームを製作中
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
ツネヨシ
58 つっこみ
まさふみ
57 ボケ

サークル情報

001 ツネヨシ 「ええか?」
002 まさふみ 「よくない」
003 ツネヨシ 「いや聞けや!これからお客さんの前で漫才をやるから
緊張しいお前をリラックスさせようとこっちは話し始めてんのに
その親切心に出足払い喰らわすなや!」
004 まさふみ 「えらい説明口調やし例えが分かりづらい」
005 ツネヨシ 「お前!この!」
006 まさふみ 「あ、ごめん。ごめん。聞く。悪かった」
007 ツネヨシ 「はぁ〜・・・あのな、今までの1年間はお前が緊張しいで
失敗ばっかしてきたから少しも成果が出せへんかった。わかるな?」
008 まさふみ 「そんくらいわかるわボケ」
009 ツネヨシ 「お前・・・!ふざけんなや!」
010 まさふみ 「いや、ごめん今のはちゃう。間違えた」
011 ツネヨシ 「間違えた!?」
012 まさふみ 「緊張で対応の仕方を間違えた」
013 ツネヨシ 「それ間違えるか!?
ものの30秒で2回もしばき倒したくなる奴初めてやぞ!」
014 まさふみ 「ま、まぁほら、はよ俺のこの緊張をほぐしてくれや」
015 ツネヨシ 「あぁわかっとるから黙っとけや。
でな、1年間はお前のその緊張のせいで少しも成果が出せへんかった。
それはわかるな?」
016 まさふみ 「・・・」
017 ツネヨシ 「・・・わかるな?」
018 まさふみ 「言われた通り黙ってんねやから話し続けてくれや」
019 ツネヨシ 「いや言うたけど・・・
まぁええ、ほな分かったから聞くだけはしっかり聞いてくれよ?」
020 まさふみ 「わかった。聞く」
021 ツネヨシ 「よし。そんでな、1年間は緊張で失敗続きやった。
せやのにまたここでもお前は緊張しとる。
つまりこれから舞台に出ても失敗する。せやろ?」
022 まさふみ 「・・・」
023 ツネヨシ 「そやったな。黙ってるんやったな。
ほんでな、この前なんでそんな緊張するのかお前に聞いた時、
お前『人前で失敗するのが怖い』とか言うてたやろ?
それ聞いたときからな、お前にずっと言いたいことがあったんよ。
ええか?ここ重要やからしっかり聞いとけよ?
その言いたいことっていうのはな、失敗しても俺がちゃんと
フォローしたる。な?・・・俺らはコンビや。
二人で1年やってきたコンビや。
コンビやからこそ互いに互いを補い合って、助け合える。わかるか?
せやからお前が失敗しても構わん。俺が許す。なんなら失敗せえ。
俺が絶対助けたる。コンビだからこそそれが出来る。
お前は・・・一人やない。
緊張しててもええから、今日は二人で思う存分やってやろう!な!」
024 まさふみ 「・・・」
025 ツネヨシ 「うん、もう喋ってもええんやで」
026 まさふみ 「ほんまに?あんな」
027 ツネヨシ 「うん、ええよ。喋って」
028 まさふみ 「もう一回言うてくれへん?」
029 ツネヨシ 「いや聞いとけ言うたやん!なんでやねんな!」
030 まさふみ 「ちょっと途中楽しいこと考えて気を紛らわせとった」
031 ツネヨシ 「いや今俺まじめな話してたやんか!聞いといて言うたやん!
お前も聞く言うたやろ!?なんで途中で考え事してんねんな!
俺結構恥ずかしいこと言うてたんやぞ!?
お前が聞いてなかったらほんまにただの恥ずかしい人やんか!」
032 まさふみ 「『その言いたいことっていうのはな、
失敗しても俺がちゃんとフォローしたる。な?・・・俺らはコンビや』
ってとこは聞いてた」
033 ツネヨシ 「絶妙に恥ずかしいとこだけ聞いとらんでええねん!
しかも重要なとこ聞いてないし!」
034 まさふみ 「あ、重要なとこ聞けてない?」
035 ツネヨシ 「聞けてない!全っ然聞けてない!むしろそこどうでもええとこや!」
036 まさふみ 「どうでもええとこなの?」
037 ツネヨシ 「なんだったら楽しいこと考えとってもええとこやそこは!」
038 まさふみ 「でもお前ええ顔で『・・・俺らはコンビや』って言うてたやん」
039 ツネヨシ 「再現すなや恥ずかしい!
ほんでお前なんでほかんとこ聞いてへんのに
そこだけ再現できるぐらい聞いとんねん!」
040 まさふみ 「まぁそれはええから重要なとこ聞かせてや」
041 ツネヨシ 「せやからな、」
042 まさふみ 「あ、出番来てもうたで・・・」
043 ツネヨシ 「うっわ最悪やぁ〜・・・全然重要な話できてないー・・・
じゃあもう仕方ない!やりきろう!
な、ほな行く・・・なにしてんねん」
044 まさふみ 「気持ちを落ち着けてる」
045 ツネヨシ 「いや遅い!もうその時間は過ぎてんねん!
ええからはよ!舞台そで行くで!はい!はよはよはよ!」
046 まさふみ 「ちょちょちょ待ってやツネ君。わかったから押さんといてや」
047 ツネヨシ 「・・・・・・よし、ええか?
名前呼ばれて、出て行ったら順番に二人の名前を言って、
その次に声をそろえてコンビ名を言う。
そしたらお前が話題を振る。ええな?わかったな!?」
048 まさふみ 「う、うん・・・ええよ、わかったよ」
049 ツネヨシ 「っし、ほな名前呼ばれるぞ〜・・・・・・きた!行くで!
はいどうもー!どうもどうもー!こんにちはー、えーツネヨシと!」
050 まさふみ 「二人合わせて」
051 ツネヨシ 「ツネふみですー!お前名乗れや!誰やねんお前は!」
052 まさふみ 「あ、えっと、中野です」
053 ツネヨシ 「いや名字を言うなや!おかしいやろ!
ツネヨシと中野二人合わせてツネふみですーって
ふみは一体なにってなるやろ!落ち着けお前は!
・・・えーというわけでね、まさふみ君と二人で
こうして漫才やらせていただいてるわけですが」
054 まさふみ 「・・・・・・」
055 ツネヨシ 「・・・え、いやいやなにしてんねん」
056 まさふみ 「緊張せえへんように人って字飲み込んでる」
057 ツネヨシ 「え、いま!?今やることちゃうやろお前それ!しかもお前それ逆!
それ人やなくて入るや!にゅうやにゅう!待て待て待て飲むな!
それちゃうやつやから!」
058 まさふみ 「・・・うわしょっぱ」
059 ツネヨシ 「しょっぱいん!?お前の入るって字はしょっぱいの!?
そんならお前の普段飲んでる人って字はなんや!甘いんか!」
060 まさふみ 「・・・あ、手汗か」
061 ツネヨシ 「きたな!手汗舐めんなや!っていうか飲み方悪ない!?
人って字を飲むときはこうやこう!舌を出さずにこう!
いやそんなんどうでもええから!はよネタをやろうや!
お前が話題を振るとこからやろ!?」
062 まさふみ 「・・・話題?」
063 ツネヨシ 「ネタの出だし!お前が話題を振る!」
064 まさふみ 「・・・あー、えっと、僕ね、
美容師さんになりたいなー思うとるんやけどね」
065 ツネヨシ 「おーあの髪をチョキチョキっと切ってねー、なるほどねー」
066 まさふみ 「・・・・・・」
067 ツネヨシ 「・・・え、ふみ君どないしてん急に黙って」
068 まさふみ 「・・・あかん」
069 ツネヨシ 「あかん?なにがあかんの?」
070 まさふみ 「無理や」
071 ツネヨシ 「無理!?無理ってなにが!?」
072 まさふみ 「俺本当は美容師なんかなりとうない」
073 ツネヨシ 「え、なりとうない!?」
074 まさふみ 「こんな舞台に立ってくだらん嘘吐きとうない」
075 ツネヨシ 「いやいやいや嘘やなくてこれはネタとして」
076 まさふみ 「審査員の方々はお見通しや!
自分をよく見せようとそんな嘘吐いても簡単に見抜かれる!」
077 ツネヨシ 「会社の面接か!
別によく見せるために言うてるんちゃうやろ!ネタとして」
078 まさふみ 「俺はコックになりたい!」
079 ツネヨシ 「ええええ!?コック!?ほんならなんで今ここで漫才してんねん!」
080 まさふみ 「俺はコックになりたいんや!
コックになってみんなに俺の料理を食べてもらって、
そんで笑顔になってもらいたい!」
081 ツネヨシ 「予想以上に本気で目指してるやん!」
082 まさふみ 「美味しいフレンチを作りたい!」
083 ツネヨシ 「いやもうそれはわかったから一旦落ち着けて」
084 まさふみ 「ツネ君!」
085 ツネヨシ 「な、なに?」
086 まさふみ 「実はツネ君に黙ってたんやけどな、
4日前俺ネタ合わせできへん言うてツネ君とこ行かんかったやろ?」
087 ツネヨシ 「あ、あぁせやな」
088 まさふみ 「その日俺な、アマチュアの調理師大会で優勝しとってんよ」
089 ツネヨシ 「調理師大会!?ゆ、優勝!?」
090 まさふみ 「おお、そん時にな、その大会の会長さんに言われたんよ。
『君ならプロの世界でもやっていける可能性がある』って」
091 ツネヨシ 「お、おぉ」
092 まさふみ 「せやからな、俺目指そうと思うんよ」
093 ツネヨシ 「な、なにを?」
094 まさふみ 「プロのコック、いやシェフを目指そうと思う!」
095 ツネヨシ 「え、つまりそれに時間とられるから
あんまり漫才はできなくなるってことか?」
096 まさふみ 「・・・なあツネ君!」
097 ツネヨシ 「な、なによ?」
098 まさふみ 「三ツ星レストランのシェフの作る料理、食べたない?」
099 ツネヨシ 「食べたいか食べたくないかって言われたら食べたいかなぁ」
100 まさふみ 「ほんならな!俺が食べさせたる!
俺が三ツ星レストランのシェフになって
ツネ君に俺の作った料理をたらふく食わせたる!」
101 ツネヨシ 「いやでもお前そんな漫才やりながら出来るほど甘い世界ちゃうぞ」
102 まさふみ 「せやから悪いけどツネ君とのコンビの方は・・・」
103 ツネヨシ 「やめさせてもらうわ」
104 まさふみ 「え、ツネ君・・・」
105 ツネヨシ 「どうも、ありがとうございました」
106 まさふみ 「ツネ君ほんまにええんか!?」
107 ツネヨシ 「その代わり料理の方、約束やぞ」
108 まさふみ 「ツ、ツネ君・・・ありがとう!ほんまにありがとう!」
109 ツネヨシ 「ええってそんな」
110 まさふみ 「ほんまにありがとうなツネ君!」
111 ツネヨシ 「ええからほら、顔上げえや」
112 まさふみ 「絶対・・・絶対約束守るからな!」
113 ツネヨシ 「わかったって」
114 まさふみ 「ツネ君なら半額でええからな!」
115 ツネヨシ 「いや金取るんかいな!もうええわ!」
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