爪の垢

原作者 きなもち
登場キャラ数 男:1女:1無0
ジャンル エロコメ
セリフ数 151
目安時間 10分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
翔太
(しょうた)
76  
夏樹
(なつき)
75  

サークル情報

001 翔太 「えっと・・・今、なんて言った?」
002 夏樹 「ですから、あなたの爪の垢を煎じたものを私に飲まさせてください!」
003 翔太 「・・・君、自分でなに言ってるか分かってる?」
004 夏樹 「もちろん!」
005 翔太 「本当に?」
006 夏樹 「はい!あなたの爪の垢を煎じたものを私に飲まさせてください!」
007 翔太 「いや、うん・・・えっと」
008 夏樹 「お願いします!あなたの爪の垢を煎じたものを私に飲まさせてください!」
009 翔太 「ちょちょちょ、声デカいからもう少し静かにして!」
010 夏樹 「あなたの爪の垢を煎じたものを私に飲まさせてください!」
011 翔太 「周りの人見てるから!頼むから声を」
012 夏樹 「あなたの爪の」
013 翔太 「わーかったから!!」
014 夏樹 「いいんですか!?本当に!?」
015 翔太 「いや、いいっていうか・・・とりあえずそうだなぁ、俺の家がすぐそこにあるから、
一旦俺の家に上がってもらって、そこで話を聞く。それでいいかい?」
016 夏樹 「はい!分かりました!そしたらあなたの爪の垢を」
017 翔太 「ストップストップ!それは分かったから黙ってついて来て!おーけー!?」
018 夏樹 「はい!了解しました!」
019 翔太 「・・・・・・と、勢いで家に上げてしまったが」
020 夏樹 「わー、質素なお部屋ですね!」
021 翔太 「とりあえず君、名前は?」
022 夏樹 「夏樹です!」
023 翔太 「夏樹ちゃんね」
024 夏樹 「あなたのお名前も教えてください!」
025 翔太 「俺?俺は斎藤だけど」
026 夏樹 「下のお名前は?」
027 翔太 「翔太・・・って俺の名前はいいんだよ。それよりも、さっきのは一体どういうことなの?」
028 夏樹 「さっきのと言うのは?」
029 翔太 「俺の爪の垢をうんたらって」
030 夏樹 「そのままの意味ですよ!」
031 翔太 「そのままって・・・」
032 夏樹 「あなたの爪の垢を煎じて飲みたいんです!私!」
033 翔太 「・・・えっと、その前にちょっと質問いいかな?」
034 夏樹 「はい!構いませんよ!」
035 翔太 「最近頭を強く打った事とかある?」
036 夏樹 「ないです!」
037 翔太 「そっか・・・病気とか体調不良は?」
038 夏樹 「最近ですか?」
039 翔太 「最近と言うか・・・いま」
040 夏樹 「いえ!至って健康です!」
041 翔太 「じゃあ・・・正常?」
042 夏樹 「はい!正常です!」
043 翔太 「そっか・・・そうなのか」
044 夏樹 「はい!ではそろそろ爪の垢を煎じてくださいませんか!?」
045 翔太 「なんで俺の爪の垢を煎じて飲みたいんだよ。他にもっと良い男はいくらでもいるだろ?」
046 夏樹 「いえ、あなたじゃないとダメなんです!あなたの爪の垢が欲しいんです!」
047 翔太 「は、はぁ。そりゃまた一体なんで?」
048 夏樹 「私が前にあなたの事を見かけた時の話なんですけど・・・」
049 翔太 「前に?今日よりも以前ってこと?」
050 夏樹 「はい!そこの角にあるコンビニで・・・覚えてませんか?」
051 翔太 「えっと、何を?」
052 夏樹 「あのコンビニの前にカップ麺とかお菓子なんかのゴミが散らばってて」
053 翔太 「あー、あそこは不良の溜まり場になってるみたいで、しょっちゅうゴミが散らかってるんだよね」
054 夏樹 「それをあなたが拾い集めて、ちゃんとゴミ箱に捨てているのを見かけまして、
この人すごく良い人なんだなって思って」
055 翔太 「それは別に・・・ほら、俺は汚いのが嫌いだからやっただけで」
056 夏樹 「それから数日後にあなたを見た時には、万引きした男の子を説得して一緒にお店まで謝りに行ってたり」
057 翔太 「あー、まぁあったね、そんな事も」
058 夏樹 「自分では飼えないからって捨て猫の飼い主を探してたり」
059 翔太 「だって可哀想だったからさ」
060 夏樹 「・・・そうやって何度もあなたの優しいところを見てるうちに
『私もあんな風になりたいな』と思うようになって」
061 翔太 「俺なんかそんな・・・別に優しくないよ。全部自分がやりたいからやっただけだし」
062 夏樹 「だからお願いします!私に爪の垢を煎じて飲まさせてください!」
063 翔太 「いやだから、何でそうなるんだよ!」
064 夏樹 「だって私、あなたみたいになりたくて・・・憧れてて・・・」
065 翔太 「俺に憧れてもらえるのは素直に嬉しいけど、でも明らかに何か間違ってるって言うかさ」
066 夏樹 「そんな・・・」
067 翔太 「わざわざそんな事しなくても、そういうのは自分の心がけ次第で変えられるわけだし」
068 夏樹 「で、でも・・・」
069 翔太 「第一見知らぬ女の子にいきなり自分の爪の垢を煎じて飲ませるって言うのは抵抗が・・・」
070 夏樹 「そんな・・・わたし・・・せっかく勇気を出してお願いしたのに・・・」
071 翔太 「ちょ、ちょっと泣かないでよ!」
072 夏樹 「そうですよね・・・よく考えたら・・・私なんかに爪の垢を煎じて飲ませるのは・・・嫌ですよね・・・」
073 翔太 「いやそういうわけじゃ」
074 夏樹 「私なんかじゃ・・・断られて当たり前ですよね。どうせ私・・・性格悪いし・・・ブサイクだし」
075 翔太 「いやいや、そんな事無いって!
会ったばかりだから性格は分からないけど、少なくともブサイクなんかじゃないって!」
076 夏樹 「本当・・・ですか?」
077 翔太 「う、うん。むしろその・・・」
078 夏樹 「むしろ?」
079 翔太 「むしろ・・・可愛いと思うし」
080 夏樹 「ほんとですか!?」
081 翔太 「う、うん」
082 夏樹 「じゃあ爪の垢を煎じてくれますか!?」
083 翔太 「いやそれとコレとは話が」
084 夏樹 「そうですよね・・・お世辞だって分かってるはずなのに・・・すぐ調子に乗る私なんか・・・」
085 翔太 「わ、分かったよ!煎じてあげる!煎じてあげるから!」
086 夏樹 「いいんですか!?」
087 翔太 「そのかわり、泣き止んでくれるね?」
088 夏樹 「もちろんです!」
089 翔太 「はぁ・・・仕方ないか。じゃあお湯沸かすから、ちょっと待っててね」
090 夏樹 「はい!」
091 翔太 「・・・・・・よし、おっけー」
092 夏樹 「出来ましたか!?」
093 翔太 「いやいや、今お湯が沸いたところだから」
094 夏樹 「じゃあコレから煎じるんですね!」
095 翔太 「まぁ、そういうことだね」
096 夏樹 「早く!早くお願いします!欲しいんです!あなたの成分が!」
097 翔太 「わかったから落ち着いて!えーっと・・・あ、そこの爪楊枝とってくれる?」
098 夏樹 「これですか?どうぞ!」
099 翔太 「ありがと・・・それじゃあ、入れるよ?」
100 夏樹 「お、お願いします!」
101 翔太 「よっ・・・と」
102 夏樹 「あぁ・・・入ってる。爪の垢入ってる・・・・・・もっと、もっとたくさん入れてください・・・もっと!」
103 翔太 「夏樹ちゃんちょっといいかな?」
104 夏樹 「は、はい!何でしょう!?」
105 翔太 「何か言葉の響きって言うかニュアンスがさ・・・なんか違うっていうか」
106 夏樹 「すいません!ウルサかったですよね!静かにします!」
107 翔太 「うん、お願いね」
108 夏樹 「じゃ、じゃあ、続けてください!」
109 翔太 「はいはい・・・んー、なんかさっきからあんまり出ないなぁ」
110 夏樹 「爪楊枝・・・もっと、もっと奥まで・・・もっと深く、もっと・・・メチャクチャにして・・・」
111 翔太 「夏樹ちゃんちょっといいかな!?」
112 夏樹 「あ、すす、すいませんうるさくて!」
113 翔太 「いやうるさいっていうか何か・・・落ち着いて!?」
114 夏樹 「はい!落ち着きます!本当にすいませんでした!」
115 翔太 「いや別に怒っちゃいないけど・・・じゃあそろそろかき混ぜるよ」
116 夏樹 「はい。・・・あぁ、中でグシャグシャになって・・・成分が出てるのぉ・・・」
117 翔太 「・・・つっこまない。もうつっこまないぞ」
118 夏樹 「もっと、もっと激しくかき回してぇ・・・もっとぉ」
119 翔太 「ぅう・・・気が散る。・・・あっと!手元が!」
120 夏樹 「ぁああ!らめぇ!溢れちゃうのぉ!」
121 翔太 「夏樹ちゃん!?」
122 夏樹 「気をつけてください!こぼれちゃうじゃないですか!」
123 翔太 「あ、うん!ごめんね!それはごめんね!」
124 夏樹 「はぁー、焦ったぁ・・・あ、もうコレ十分混ざってるんじゃないですか?」
125 翔太 「あぁ、そうだね」
126 夏樹 「いいですよね?もう飲んでもいいですよね?」
127 翔太 「ちょっと待ってね。最後に爪の垢を取り除くから」
128 夏樹 「早く、早くしてください!」
129 翔太 「はいはい・・・よし、お待たせ」
130 夏樹 「いいですか!?飲みますよ!?」
131 翔太 「うん、もう大丈夫だよ。って何が大丈夫なんだろう。アレ、俺の爪の垢を煎じた物なのに」
132 夏樹 「では、いただきます!」
133 翔太 「ど、どうぞ。自分で自分の爪の垢を煎じて、それを目の前で飲ませるって、なんか妙な感じだな・・・」
134 夏樹 「ん・・・ん・・・ぁあ、入ってくる。私の中に翔太さんが」
135 翔太 「夏樹ちゃんあのさ、ずっと思ってたんだけど」
136 夏樹 「翔太さんの熱いものが・・・私の体の中に」
137 翔太 「夏樹ちゃんちょっと聞いてくれないかな?」
138 夏樹 「翔太さん・・・翔太さん・・・」
139 翔太 「夏樹ちゃん?ねえ夏樹ちゃんってば!」
140 夏樹 「翔太さんが中にいっぱい」
141 翔太 「夏樹さん!?」
142 夏樹 「あ、は、はい!満足しました!ありがとうございます!」
143 翔太 「あ、どういたしまして。じゃなくて!」
144 夏樹 「あの、今日は私のワガママを聞いてくださって、本当にありがとうございました!」
145 翔太 「う、うん・・・そうね。いやそれよりもさ」
146 夏樹 「これで私、翔太さんに一歩近づけた気がします!」
147 翔太 「・・・はぁ、そっか。
うん、もういいや。じゃあ満足したなら帰りなさい。ほら、なんか・・・倫理的に色々マズイし」
148 夏樹 「はい!わかりました!では失礼します!」
149 翔太 「うん、気をつけてね。・・・色んな意味で」
150 夏樹 「明日もお願いしますね!」
151 翔太 「はーい・・・ん?あし・・・明日も!?」
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