THE・店内スパイラル

原作者 きなもち
登場キャラ数 男:2女:1無0
ジャンル コメディ
セリフ数 56
目安時間 5分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
店員
(てんいん)
21 この店の店員。かに座
客A
(きゃくA)
22 この店の客。射手座
客B
(きゃくB)
13 この店の客。A型

サークル情報

001 店員 「っというわけでご注文お伺いします」
002 客A 「メガ盛りパスタの特盛り」
003 店員 「申し訳ありませんが当店ではそのような商品を
取り扱う気がございませんのでまたのご来店お待ちしております」
004 客A 「おっともう帰る流れですか」
005 店員 「お出口はあちらとなっておりますのでお忘れ物のございませんように」
006 客A 「メガ盛りパスタの特盛りにチャレンジする精神はないのですか?」
007 店員 「・・・というわけで店長!メガ盛りパスタの特盛りいってみ・・・ない・・・っと・・・。
申し訳ございません、店長が首を横に振ったので残念ですが、店長の次回作にご期待ください」
008 客A 「私が土下座して誠心誠意頼む意志を見せた場合どうなりますか?」
009 店員 「当店ではそこまでの意志があるお客様の入店は禁止となっております」
010 客A 「じゃあやめますが私はどうしたらよろしいのですか?」
011 店員 「ではご忠告繰り返させていただきます。
申し訳ありませんが当店ではそのような商品を
取り扱いする気がありませんのでまたのご来店お待ちしております。
お出口はあちらとなっておりますのでお忘れ物のございませんように。
なお、土下座して誠心誠意頼む意志をお持ちのお客様は入店禁止と
なっておりますのでお気をつけ下さい。以上でよろしかったでしょうか?」
012 客A 「あっ、彼女と付き合って3ヶ月になるのでせっかくだしもう一つくらい欲しいですね」
013 店員 「3ヶ月なんですか?」
014 客A 「おそらく」
015 店員 「でしたら当店の向かい側にある家に住んでいる田所さんは
今年リストラに遭われましたのでお仕事関係のお話は極力お気をつけ下さい」
016 客A 「なるほど。明日は新婚旅行2日目だったので助かりましたよ」
017 店員 「付き合って3ヶ月だったのでは?」
018 客A 「あぁそうでしたね。忘れてました。じゃあ付き合って3ヶ月です」
019 店員 「当店ではそのような言動をなさるお客様には嘘つきではないか
と疑う傾向がありますので次回ご来店の際はお気をつけ下さい」
020 客A 「おっともう帰る流れですか」
021 店員 「お出口はあちらとなっておりますのでお忘れ物のございませんように」
022 客A 「ということなので一つ質問いいですか?」
023 店員 「丁重にお断りさせていただきます」
024 客A 「この店はおかわり自由なんですよね?」
025 店員 「当店ではそういった社員教育はされておりませんので」
026 客B 「当店ではしているのですよ」
027 店員 「どなたでしょうか?」
028 客B 「なにやら揉めていたようなので仲介に参りました」
029 客A 「揉めてるように見えましたか」
030 客B 「私の目にはそう映りましたが違うということでしたら謝らせていただきます」
031 客A 「じゃあ違います」
032 客B 「なるほど。では私はこれで」
033 店員 「しかしせっかくの機会なのであなたもご一緒にいかがでしょうか」
034 客A 「こういったことは大人数のほうがいいと言いますからね」
035 客B 「では失礼ながら参加させていただきますが今のところどういった話の流れなのでしょうか」
036 店員 「私はこちらのお客様におかえりいただきたいのですが
かたくなに帰ろうとせずあなたは誰なのだろうという感じです」
037 客B 「なるほど。しかし相手に名前を聞く時はまず自分からですよ」
038 店員 「そうなのですか?」
039 客B 「そうなのです」
040 店員 「それは勉強になりました。大変ありがとうございます。
ここまでお世話になったのでできればお名前をお伺いしたいのですが」
041 客A 「佐藤孝文(さとうたかふみ)です」
042 客B 「つまりこのままではラチが明きませんね」
043 客A 「そうですね。ではこうしてはどうでしょう」
044 店員 「なるほど。ではそうしますか。店長、メガ盛りパスタの特盛り3つ」
045 客B 「申し訳ありませんが当店ではそのような商品を取り扱っていないのですよ」
046 客A 「そういうことなのでまたのご来店お待ちしております」
047 店員 「了解しました。ではお先に失礼致します」
048 客A 「お疲れさまでした」
049 客B 「お疲れさまでした」
050 客A 「かくいう私もそろそろ帰らないとやっかいなことになるので」
051 客B 「少々寂しいですがそういうことでしたら仕方ないですね」
052 客A 「では失礼致します」
053 客B 「お供致します」
054 客A 「それはありがたい。ところであなたのご職業は?」
055 客B 「田所です」
056 店員 「店内スパイラル 第一章~三つ巴の螺旋階段~ 完」
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