貴方の世界の作り方

原作者 雪宮ざんか
登場キャラ数 男:3女:1無:0
ジャンル 現代ダーク・ファンタジー
セリフ数 237
目安時間 17分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア 音声劇×音楽作品「Monde Noir」
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
森宮 御影
(もりみや みかげ)
78 高校2年生。
肉食系か草食系で言ったらロールキャベツ男子
ナトリウム爆弾を作ろうとしたりする
御茶目なところもある
等々力 純
(とどろき じゅん)
73 高校2年生、明るい性格の持ち主
ちょっと馬鹿なところはあるけども、
場を和ませたりするための演技なのかも・・・
こういうやつが最後まで生き残ったりするんですよね
川上 みのり
(かわかみ みのり)
37 高校2年生、不思議少女。
見る人は腹黒女子だと思うこと間違いなし!
作者すら、こいつ・・・っと思うときはありましたね
千葉 健二
(ちば けんじ)
40 高校2年生、高身長でメガネのイケメン
成績もそこそこ良いがあまりモテない。
友人曰く、実験馬鹿すぎて引かれているらしい
SE
/ (9) 名称:Silent Emperor(無口な皇帝)
セリフを無視しても大丈夫です
ひたすら叫ぶだけなので、やりたい人はどうぞ

サークル情報

001 ト書き 教室
002 等々力純 「なぁ・・・今から千葉たちのところへ行けば」
003 森宮御影 「行って生きてたとしてもあの出血じゃ・・・」
004 等々力純 「でも!」
005 森宮御影 「出血・・・。そうか、やっとわかった」
006 等々力純 「ん?」
007 森宮御影 「純は出血している・・・」
008 等々力純 「刺されたからな」
009 森宮御影 「そう、刺されたから。他のみんなもあいつに刺されて」
010 等々力純 「ど、どうした?」
011 森宮御影 「さっき、渡辺の携帯が鳴って化け物がその携帯を刺したって言ったよな?」
012 等々力純 「う、うん・・・」
013 森宮御影 「だよな!そうなんだよ!刺したんだよ!あいつは刺すんだよ」
014 等々力純 「お、おい、大丈夫か?」
015 森宮御影 「あっ・・・いや・・・ごめん。取り乱した」
016 等々力純 「ど、どうしたんだ?」
017 森宮御影 「川上は生きてる」
018 等々力純 「どういうこと!?」
019 森宮御影 「川上は殴られただけだから生きているはず。ずっと不思議だったんだ。
川上があいつにやられるのはおかしい。襲われるわけがない。だって・・・」
020 等々力純 「だって?」
021 ト書き 廊下
022 森宮御影 「はぁ・・・はぁ・・・」
023 等々力純 「なんなんだよ、さっきのー!」
024 SE 「グァァァァァァァァァ」
025 川上みのり 「きゃっ」
026 千葉健二 「まだ、声が近い・・・追ってきているのか?」
027 等々力純 「もう・・・走れない・・・休憩・・・」
028 千葉健二 「休憩とか言っていられないだろ、行くぞ」
029 森宮御影 「うーん・・・」
030 川上みのり 「森宮くん?ほら、早くいかないとだよ」
031 森宮御影 「いや・・・確かに等々力の言う通りかもしれない」
032 千葉健二 「何言っているんだよ!?あいつがもう、すぐ傍まで迫ってきてるんだぞ!逃げなきゃ殺されるぞ」
033 等々力純 「ころされたくねーよ!」
034 森宮御影 「分かってるよ。ただ・・・このまま走っていざと言うとき体力が無かったら困るだろ?」
035 千葉健二 「そう・・・だが、ここに居ても見つかって終わりだぞ」
036 森宮御影 「・・・あそこに理科室があるだろ?なにか武器が」
037 SE 「グァァァァァァァァァ」
038 等々力純 「お、おい声が聞こえたぞ。やべーよ!どうするんだよ!!」
039 川上みのり 「等々力くん、声大きいよー」
040 等々力純 「あっ、ごめん」
041 川上みのり 「ふふふ、おっちょこちょいさんなんだから~」
042 等々力純 「はははは」
043 千葉健二 「お前らなに和んでいるんだよ!」
044 森宮御影 「と、とりあえず休憩もかねて理科室であいつに対抗できる・・・
いやできなくても最悪煙幕とかでも作れればと思うんだが」
045 等々力純 「おぉー!それ名案!」
046 千葉健二 「しかし・・・」
047 SE 「ギグググググ」
048 川上みのり 「どんどん声が近づいてる感じがするよ?どうする?」
049 森宮御影 「健二・・・」
050 千葉健二 「うーん・・・」
051 川上みのり 「あ、あのさ実は私、あれに殴られてこれ以上走るのちょっと辛いんだよね。
だから私も休憩できると助かるな~っと」
052 千葉健二 「・・・理科室に入るぞ!」
053 ト書き 理科室
054 等々力純 「ふぅー・・・疲れたー」
055 千葉健二 「逃げ切ったわけじゃないんだ。気をぬくな」
056 川上みのり 「森宮くん?何探してるの?」
057 森宮御影 「あぁーナトリウムをね」
058 川上みのり 「ナトリウム?」
059 森宮御影 「ナトリウムって水と反応すると爆発するんだよね」
060 川上みのり 「へぇーそーなんだ!これは?」
061 森宮御影 「希硫酸と水酸化カルシウム。効くかは分からないけど、逃げる時にかける用」
062 川上みのり 「なるほど~。でも、希硫酸は分かるけど、水酸化カルシウムも必要なの?」
063 森宮御影 「時間ないし作れる量は少ないけど、石灰水をね。
石灰水は強アルカリって言って粘膜を腐食させることができたりするんだ」
064 川上みのり 「森宮くん詳しいね。千葉君とキャラかぶってるよー。森宮くんも理科好きなの?」
065 森宮御影 「いや・・・むしろに苦手な方だよ。あと、健二は理科好きと言うかあれはただの実験馬鹿だよ」
066 川上みのり 「ふふふ、そうかもね。でも苦手という割には詳しいね」
067 森宮御影 「うん・・・。なんか思い出したというか・・・昔?いや、最近使ったような・・・」
068 川上みのり 「薬品の場所もすぐ分かったし」
069 森宮御影 「自分でも不思議なんだよね。なんですぐ見つけられたんだろう・・・」
070 川上みのり 「最近、理科室を使ったのかな?」
071 森宮御影 「んー・・・」
072 川上みのり 「ナトリウムは見つかった?」
073 森宮御影 「いや・・・」
074 川上みのり 「思ったんだけど、ナトリウムって水と反応すると爆発するんだよね?
でもさ、そんな危ないもの理科室に置いてあるのかな?」
075 森宮御影 「あー・・・。そ、そうだよね・・・」
076 川上みのり 「ふふふ」
077 千葉健二 「この過酸化水素水を使うのはどうだ?」
078 森宮御影 「過酸化水素水?」
079 千葉健二 「二酸化マンガンで酸素を作って・・・」
080 等々力純 「二酸化マンガンって昔CMで流行ったやつだよな!」
081 川上みのり 「あぁー飲料水のCMだっけ?
でもあれって二酸化マンガンじゃなくて『リサリサマンガン』って言ってるんだよね~」
082 等々力純 「え!?そうだったの!?まじかーずっと二酸化マンガンだと思ってたわー」
083 川上みのり 「ふふふ」
084 千葉健二 「なぁ御影・・・なんでこいつらこんな状況で和めるんだ?」
085 森宮御影 「こんな状況だからじゃないかな・・・」
086 千葉健二 「どういうことだ?」
087 森宮御影 「それは・・・」
088 等々力純 「千葉―!二酸化マンガンってこれかー?」
089 千葉健二 「ん?あぁ、それだ。どこにあったんだ?」
090 等々力純 「あっちの棚」
091 千葉健二 「そうか、これで全部か?」
092 等々力純 「多分。それでこれ何に使うんだ?」
093 千葉健二 「過酸化水素水と二酸化マンガンで酸素を作る」
094 等々力純 「あぁー中学生の時に実験したした!覚えてる覚えてる!でも、酸素を作ってどうするんだ?」
095 川上みのり 「酸素中毒にするってことだよ~。痙攣させてここを火の海にするんだね!」
096 等々力純 「酸素すげー、よし、実験道具探しだー」
097 森宮御影 「あぁ・・・なるほど・・・」
098 川上みのり 「あれ?分からなかったの?」
099 森宮御影 「さっきのはまぐれというか、昔誰かに教えてもらったんだと思うよ。僕の理科の知識なんてこんなもんだよ」
100 川上みのり 「そっかー。でもこれでまた一つ覚えたね」
101 等々力純 「みのりん!手伝ってくれ」
102 川上みのり 「あいあいさー」
103 千葉健二 「はぁ・・・ほんとあいつらなんなんだ」
104 森宮御影 「でもあいつらが居たから今こうして普通に話してられる気がするんだ」
105 千葉健二 「そうか?」
106 森宮御影 「だって、あんな化け物がいきなり現れてさ、人が目の前で殺されたんだぞ。もうパニックだよ」
107 千葉健二 「言われてみればそうだな」
108 森宮御影 「・・・思い出すとエグイよな」
109 千葉健二 「言うな言うな。忘れようとしていたんだから」
110 森宮御影 「ごめん」
111 千葉健二 「・・・なんで理科室に入ろうと思ったんだ?」
112 森宮御影 「正直、理科室はたまたま。ただ、あのまま走り続けてたらダメだと思ったんだよね」
113 千葉健二 「そうか」
114 森宮御影 「もう走れないって人も居たし」
115 千葉健二 「だな」
116 等々力純 「千葉ー!これでいいかー?」
117 千葉健二 「ん?あぁ、それで大丈夫だ。理科準備室にそれを設置したら放置して、酸素部屋にする」
118 等々力純 「それであいつをボンだな!」
119 川上みのり 「でもさ~、どうやって部屋に入れるの?」
120 千葉健二 「あっ・・・」
121 等々力純 「んー・・・」
122 森宮御影 「・・・音」
123 川上みのり 「音?」
124 森宮御影 「あいつは、音に反応している気が・・・する」
125 川上みのり 「どうして?」
126 森宮御影 「それは・・・」
127 等々力純 「わかった!ほら、思い出してみろよ!渡辺の携帯だよな?」
128 森宮御影 「携帯?」
129 等々力純 「あれ?違う?」
130 千葉健二 「どういうことだ?」
131 等々力純 「化け物が教室に現れた時、みんな突然のことでびっくりしてさ、声すら出なかっただろ?」
132 森宮御影 「そうだ・・・あの時」
133 等々力純 「そしたらさ、渡辺の携帯が鳴ってあの化け物いきなり渡辺を刺して」
134 森宮御影 「それでパニックになって」
135 等々力純 「あの時、森宮が腕引っ張ってくれなかったら死んでたよなー」
136 千葉健二 「あー・・・つまり、一番に化け物が音のした方へ向かったからイコール音に反応するってことか?」
137 等々力純 「そうそう!」
138 川上みのり 「でもあの状況でパニックにならず逃げる判断できるって森宮君すごいよね」
139 森宮御影 「いや、パニックだったよ。等々力が居たからなんとかなかっただけで」
140 等々力純 「俺?」
141 川上みのり 「そうなの?等々力君すごいね」
142 等々力純 「あー・・・そ、そうか?ははは。どんな時にも冷静じゃないとな!」
143 千葉健二 「お前のは冷静っていうか、短絡的なだけの気がするけどな」
144 等々力純 「というかさー化け物の声も聞こえなくなったし、もう居なくなったんじゃない?」
145 千葉健二 「うーん・・・」
146 川上みのり 「確かめてみよっか!」
147 森宮御影 「それは危ないよ」
148 等々力純 「そーだぞー」
149 川上みのり 「大丈夫大丈夫!だって声聞こえないんだよ?少なくともこの近くにはいないよー」
150 等々力純 「た、たしかに」
151 川上みのり 「ねー」
152 森宮御影 「いや、でも」
153 千葉健二 「・・・状況を確認するためにも必要かもな」
154 森宮御影 「健二!?」
155 千葉健二 「この近くにはいない可能性が高い。だから、今のうちに状況確認することは必要なことだと思うぞ」
156 森宮御影 「そうだけど・・・」
157 川上みのり 「大丈夫だってー!・・・それにちょっと行きたい場所があるの」
158 森宮御影 「行きたい場所?」
159 川上みのり 「女の子にそんな質問はダメだよー」
160 森宮御影 「ん?」
161 川上みのり 「とりあえず、出てみよっか・・・えっ」
162 千葉健二 「!?や、やばいっ」
163 SE 「グァァァァァァァァァ」
164 千葉健二 「みのり!逃げろー!」
165 川上みのり 「うっ・・・」
166 ト書き みのり倒れる
167 SE 「グァァァァァァァァァ」
168 千葉健二 「みのりー!」
169 等々力純 「バカ、逃げるぞ!」
170 森宮御影 「う、うそだ。あいつは・・・」
171 等々力純 「お前ら殺されたいのか、逃げるぞ!」
172 千葉健二 「この野郎―!これでも食らいやがれ!」
173 ト書き 千葉が希硫酸をSE(化け物)に投げる
174 SE 「グァァァァァァァァァ」
175 森宮御影 「・・・苦しんでる・・・希硫酸は効くのか・・・」
176 等々力純 「と、とりあえず逃げるぞ」
177 千葉健二 「待て、みのりが!」
178 等々力純 「危ないって!」
179 千葉健二 「まだだ!まだ」
180 等々力純 「お、おい、近づいたら」
181 千葉健二 「大丈夫だ、こいつは」
182 等々力純 「千葉!」
183 千葉健二 「これに弱っ」
184 SE 「グァァァァァァァァァ」
185 等々力純 「千葉ー!」
186 千葉健二 「んっ・・・ぐっ・・・み・・・みの・・・り・・・」
187 等々力純 「あ、あぁ・・・お、俺たちもあいつに殺されて・・・」
188 森宮御影 「・・・音・・・携帯・・・携帯だ!」
189 等々力純 「携帯?」
190 森宮御影 「大音量音鳴らして向こうに投げろ!」
191 等々力純 「あっ!そうか、あっちだ化け物!」
192 SE 「グァァァァァァァァァ」
193 森宮御影 「や、やっぱり音に反応するのか・・・」
194 等々力純 「千葉・・・みのりん・・・」
195 森宮御影 「はやく逃げるぞ」
196 等々力純 「お、おう」
197 ト書き 教室
198 等々力純 「ふぅ・・・ふぅ・・・」
199 森宮御影 「はぁ・・・はぁ・・・」
200 等々力純 「あ、あいつが来ても逃げられるようにバリケード作ってみる」
201 森宮御影 「音たてないように気を付けろよ」
202 等々力純 「あぁ・・・」
203 森宮御影 「とりあえず・・・しばらくこっちには来ないはず」
204 等々力純 「そーいえば、なんで俺が何台も携帯持ってきてるって知ってたんだ?」
205 森宮御影 「え?前教えてくれただろ」
206 等々力純 「そうだっけ?」
207 森宮御影 「逆に教えてもらったから分かるんだろ」
208 等々力純 「そ、そうだな」
209 森宮御影 「だいたい、没収されても良いように何台も持ってくるなんて誰も思いつかない」
210 等々力純 「だろー、天才的な考えだろ」
211 森宮御影 「誰もバカらしくて思いつかない」
212 等々力純 「へっ!?」
213 森宮御影 「設置した携帯がすべて破壊されるまでせいぜい10分程度だろうな・・・それまでに何とかしないと」
214 等々力純 「窓から逃げるってのはどうだ?」
215 森宮御影 「ここ、4階だぞ?」
216 等々力純 「死ぬよりましだ」
217 森宮御影 「いや、死ぬから・・・」
218 等々力純 「・・・」
219 森宮御影 「・・・」
220 等々力純 「なぁ・・・今から千葉たちのところへ行けば」
221 森宮御影 「行って仮に生きてたとしてもあの出血じゃ・・・」
222 等々力純 「でも!」
223 森宮御影 「今は生きることだけ考えるんだ」
224 等々力純 「そ、そうだな・・・」
225 森宮御影 「希硫酸が効くということは、皮膚は人間と同じような構造・・・」
226 等々力純 「なぁー千葉はみのりんのこと好きだったのかな?」
227 森宮御影 「あー・・・確か好きだって言ってたような」
228 等々力純 「だよなー・・・あーだよなー」
229 森宮御影 「・・・」
230 等々力純 「・・・」
231 森宮御影 「そうか・・・。そうだ!なぁ理科室に戻ろう」
232 等々力純 「はぁ!?なに言ってるんだ?」
233 森宮御影 「理科室・・・理科準備室の仕掛けを使えれば助かるかもしれない」
234 等々力純 「仕掛け?」
235 森宮御影 「過酸化水素水と二酸化マンガンを設置しただろ?あれだよ」
236 等々力純 「あぁー!爆破するんだな!でも・・・効くのか?」
237 森宮御影 「分からないけど、希硫酸は効いたしやってみる価値はあると思うんだ」
238 等々力純 「そ、そうだな!やってみる価値はあるよな!よし、行こうぜ!」
239 森宮御影 「あぁ!」
240 SE 「グァァァァァァァァァ」
241 ト書き 廊下
242 川上みのり 「・・・んーあの子を殺されちゃうと困るんだよな~。
作るの大変なんだよ~。だから、今回はここで時間切れだよー森宮君。
さすがにもう何度も同じことをやってるから大分良くなってきたね~。
でもまだ駄目、駄目だよ森宮君。
貴方にはもっと色んな知識、そして行動力を身につけて立派な探偵になってもらわないといけないんだから」
243 森宮御影 「ぁ・・・か、かわかみ・・・?」
244 川上みのり 「うわぁーお、まだ意識があるんだね。薬に慣れてきちゃったのかな?
ん~困ったな~新しい薬を用意しないとね!でも、用意する前に早く矛盾に気づいて私を見つけてね」
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