シュメール

原作者 雪宮ざんか
登場キャラ数 男:1女:1無:0
ジャンル ラブ・シリアス
セリフ数 94
目安時間
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア 音楽×音声劇作品「スミイ」
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
ミハル(宮地 海晴)
(みやじ みはる)
47 22歳
理系、ちょっぴりネガティブ
サオリ(水樹 沙織)
(みずき さおり)
47 20歳
明るい、元気、若々しい

サークル情報

001 サオリ 「屋上にとうちゃーく!」
002 ミハル 「そうだな」
003 サオリ 「うわーぉ、すっごい!綺麗~」
004 ミハル 「もうこんなに嵩が増したのか」
005 サオリ 「これが・・・水?」
006 ミハル 「多分・・・な」
007 サオリ 「そっか~・・・冷たくて綺麗だね、すごいな~」
008 ミハル 「見渡す限り水だな」
009 サオリ 「ねー」
010 ミハル 「・・・」
011 サオリ 「・・・とうとう二人になっちゃったね」
012 ミハル 「正確に言うと二人ではないけどな」
013 サオリ 「そこは正確に言わなくていいの!」
014 ミハル 「ただ・・・形を保っているのは俺らだけかもな」
015 サオリ 「そうだね~みんな透明になっちゃったもんね」
016 ミハル 「その言い方はどうなんだ?」
017 サオリ 「でも合ってるでしょ?」
018 ミハル 「まぁー・・・否定はできないな」
019 サオリ 「・・・私たちもさ・・・もうすぐなるんだよね?」
020 ミハル 「あぁ・・・そろそろ体も限界だろうし、その前にこのカプセルを飲んで・・・」
021 サオリ 「だよね・・・。もう少しミハルと一緒に居たかったな」
022 ミハル 「何言ってるんだよ、あの学者の言ってたことが正しいなら
これからうんざりするくらいずっと一緒じゃないか」
023 サオリ 「うーん・・・そうなんだけど、やっぱりちょっと違うんだよ」
024 ミハル 「んー?サオリの考えてることはよくわからないな」
025 サオリ 「あら、残念」
026 ミハル 「・・・触れられなくなるのはさみしいな」
027 サオリ 「分かってるじゃんー。さみしいよね。ねぇ、私たちだけこのまま生きてみる?」
028 ミハル 「無理だろ、今こうして動けていることすら奇跡みたいなものなのにさ」
029 サオリ 「そうだね・・・。なんでこんなことになっちゃったんだろうね」
030 ミハル 「さぁーな。ただ、俺たちは自己中心的過ぎたのかもな」
031 サオリ 「どういうこと?」
032 ミハル 「世界を俺たちが変えてしまったっていうのかな・・・
自分たちが楽をするためだけに世界を変えてダメにしてしまった。
そして、俺たち・・・生き物すべてが生きられない世界にしてしまった」
033 サオリ 「あぁー・・・そうかもね。次の私たちには世界を大切にしてほしいね」
034 ミハル 「そうだな」
035 サオリ 「・・・私たちさ・・・また一緒になれるかな?」
036 ミハル 「いや、だから」
037 サオリ 「色々辛いこともあったし、なんで生きているんだろうって思ったこともあった。
でもさ、やっぱり・・・いや、今だから言えるのかな?
生きててよかったなって。ミハルにも会えたし」
038 ミハル 「なんだよそれ」
039 サオリ 「なんだろうね」
040 ミハル 「ふふふ」
041 サオリ 「ははは」
042 ミハル 「大丈夫だよ。いつかまたこの世界は元に戻って、生き物が生まれるよ。
そしたら、俺たちの知識を吸収し俺たちみたいな失敗をせず、良い世界を作ってくれるよ。
そしたら・・・俺たちも生まれ変われたりするんじゃないかな?」
043 サオリ 「なにそれ」
044 ミハル 「なんだろうね」
045 サオリ 「はぁー・・・ミハル、好きだよ」
046 ミハル 「え!?な、なんだよいきなり」
047 サオリ 「いやー当分言えなくなるな~っと思って、ははは」
048 ミハル 「そ、そうか」
049 サオリ 「なに~、照れてるの?」
050 ミハル 「いや、べ、別に」
051 サオリ 「目を逸らさないー」
052 ミハル 「そ、そりゃー好きなやつにいきなりそんなこと言われたら照れるにきまってるだろ!」
053 サオリ 「好きなやつ?」
054 ミハル 「あっ・・・いや、その・・・。お、おれもその・・・す、好きだぞサオリのこと」
055 サオリ 「嬉しいな。でも、先に言われたかったなー」
056 ミハル 「し、仕方ないだろ」
057 サオリ 「じゃー次は最初に言ってね?」
058 ミハル 「わ、わかった」
059 サオリ 「楽しみにしてるね。じゃーね」
060 ミハル 「え!?あっ・・・飲んだのか。・・・俺もさ、生きてて良かったと思えるよ。サオリに会えたからな」
061 ト書き ・・・
062 水樹沙織 「ねー水槽の水少なくない?」
063 宮地海晴 「んーこんなもんじゃないか?」
064 水樹沙織 「そうかな?まぁーいいか」
065 宮地海晴 「適当だな」
066 水樹沙織 「いいのいいのー。やっと完成―!綺麗にできたね」
067 宮地海晴 「そうだな」
068 水樹沙織 「わざわざ手伝ってくれてありがとう。えっと、なんだっけ、アクア・・・アクアマリン?」
069 宮地海晴 「アクアリウムな」
070 水樹沙織 「そうそうそれ!アクアリウム!」
071 宮地海晴 「・・・」
072 水樹沙織 「ん?どうしたの?私のアクアリウムが綺麗すぎて見とれちゃった?」
073 宮地海晴 「いや・・・なんか、遠い昔に同じような風景を見た気がするんだよな」
074 水樹沙織 「なにそれ」
075 宮地海晴 「なんだろうな」
076 水樹沙織 「まぁー実は私も同じような風景見たような気がするんだけどね。私たちって前世が魚?」
077 宮地海晴 「なんだよそれ」
078 水樹沙織 「なんだろうね」
079 宮地海晴 「・・・」
080 水樹沙織 「もー黙んないでよー」
081 宮地海晴 「なぁ・・・好きだよ」
082 水樹沙織 「へ!?な、なんですかいきなり」
083 宮地海晴 「いやー・・・なんか言わないといけない気がした」
084 水樹沙織 「そ、そっか」
085 宮地海晴 「照れてるのか?」
086 水樹沙織 「だ、だって、好きな人にいきなりそんなこと言われたら照れるに決まってるでしょ!」
087 宮地海晴 「好きな人?」
088 水樹沙織 「えっ・・・いや、・・・ね。そ、その・・私も好きだよ」
089 宮地海晴 「なら良かった」
090 水樹沙織 「はぁー絶対、私が先に言わないといけないのかなって思ってたから、倍嬉しいな」
091 宮地海晴 「そうだな、絶対言わなかったな」
092 水樹沙織 「じゃーなんで?」
093 宮地海晴 「・・・なんでだろうな」
094 水樹沙織 「そっか。・・・これからも一緒だよね・・・晴海」
095 宮地海晴 「あぁ・・・ずっと沙織の傍にいるよ」
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