原作者 | 魚花ほっけ |
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登場キャラ数 | 男:1 女:0 無:1 |
ジャンル | ラブコメ |
セリフ数 | 60 |
目安時間 | 4分 |
利用規約 | 配布元とURL書いてってことです |
提供元 | 音楽作品を制作している1次創作グループ |
メディア |
登場人物 | 性別/声 | セリフ数 | その他 |
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鯉 (こい) |
無 | 29(30) | 魚の鯉です。 |
板長 (いたちょう) |
♂ | 29(30) | 板長です。 |
001 | ト書き | 調理場 |
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002 | 板長 | 「明日の仕込みも終わったし、今日はこの位で帰るか・・・」 |
003 | 鯉 | 「来い、鯉、恋!!!」 |
004 | 板長 | 「ん?調理場からなんか聞こえるな」 |
005 | 鯉 | 「来い、恋、恋!!!!」 |
006 | 板長 | 「ん、なんだ、まな板の上に何かいる?」 |
007 | 鯉 | 「恋、恋、恋、キターーーーーーー!!!」 |
008 | 板長 | 「うわあああああああ!!」 |
009 | 鯉 | 「恋!鯉!恋?」 |
010 | 板長 | 「何だ、この鯉!!?」 |
011 | 鯉 | 「は!?失礼しました。興奮しすぎて我を忘れてしまいました」 |
012 | 板長 | 「鯉が普通にしゃべってるうううう!!」 |
013 | 鯉 | 「話しますよ、想いを伝えるには言葉が一番だと思いますので」 |
014 | 板長 | 「そうですよね・・・って、ちがうわ!!なんで魚がしゃべってんのかって話だよ!!」 |
015 | 鯉 | 「そりゃ、今日日、魚だって意思疎通に言語位、使いますよ」 |
016 | 板長 | 「え!!そうなの!?」 |
017 | 鯉 | 「ま、嘘ですが」 |
018 | 板長 | 「鯉こくにしてやろうか、鯉野郎」 |
019 | 鯉 | 「是非!!」 |
020 | 板長 | 「え?」 |
021 | 鯉 | 「不肖、私、名前も持たないただの鯉でございますが、 貴方様に恋をして、貴方に触れられたいと恋い焦がれたのです!!」 |
022 | 板長 | 「えっ・・・とつまり、お前は・・・俺の事が、好きなの?」 |
023 | 鯉 | 「はい!!」 |
024 | 板長 | 「好きすぎて、俺に捌かれたいと?」 |
025 | 鯉 | 「はい!!」 |
026 | 板長 | 「なんで、俺は女にモテず、魚に好かてるんだ・・・」 |
027 | 鯉 | 「あの、私、捌いてもらえるんでしょうか!!キラキラ」 |
028 | 板長 | 「ま、俺だって料理人だ。お望みとあらば、喋る魚だろうと何だろうと捌くさ!!」 |
029 | 鯉 | 「それじゃあ!!」 |
030 | 板長 | 「ああ、おいしく料理してやるよ」 |
031 | 鯉 | 「あ、ありがとうございます!!!」 |
032 | 板長 | 「でも、今日はもう終いだから、また明日な」 |
033 | 鯉 | 「そ、そんな!!」 |
034 | 板長 | 「ま、いいじゃねえか!!楽しみは後にとっとけば☆」 |
035 | 鯉 | 「そ、そうですね」 |
036 | 板長 | 「おう、じゃ今日のところはお家に帰んな・・・って、そういえば、どっから来たんだ?」 |
037 | 鯉 | 「ギクッ」 |
038 | 板長 | 「ん、なんだ、ギクッて?お前、何か隠し事してるのか?」 |
039 | 鯉 | 「な、何も隠してないです!! 決して、私がライバル店から送り込まれた高性能鯉型爆弾という事はありません!!」 |
040 | 板長 | 「高性能鯉型爆弾!!?」 |
041 | 鯉 | 「は!!なぜそれを!!?」 |
042 | 板長 | 「思いっきり、自分で言ってんじゃねえか!!」 |
043 | 鯉 | 「しまったあああ!!私が爆弾であることがバレてしまったあああ!! きっと、私の起爆方法が料理人に捌かれるという事もバレているんだあああ!!」 |
044 | 板長 | 「捌くと爆発するのか! 危なかった~。というか、こいつわざと言ってんのか?」 |
045 | 鯉 | 「あのーやっぱり私、捌いてもらえないのでしょうか?」 |
046 | 板長 | 「そりゃあな、爆発されても困るからな」 |
047 | 鯉 | 「任務失敗だああああ!!!もう、お払い箱なんだアアアア!!!うわーーーーん!!」 |
048 | 板長 | 「お前、捌かなかったら、ただのしゃべる鯉なのか?」 |
049 | 鯉 | 「私は捌かれる事でしか、花を咲かせることが出来ない、駄目鯉なんですよ!!もうほっといてください!!!」 |
050 | 板長 | 「ふーん、じゃお前、ウチの生簀に住めよ」 |
051 | 鯉 | 「へ?」 |
052 | 板長 | 「いや、だから、ウチの生簀に」 |
053 | 鯉 | 「いやいやいや、私爆弾ですよ?」 |
054 | 板長 | 「でも、捌かなきゃ、ただの魚なんだろ?」 |
055 | 鯉 | 「うっ、まぁ、そうですけど・・・」 |
056 | 板長 | 「お前だって、どうせ行くとこないんだろ。何かの縁だ、ゆっくりしてけや」 |
057 | 鯉 | 「い、板ちょおおおおおおおお!!!本気(マジ)で鯉、恋しちゃいましたあああああ!!」 |
058 | 板長 | 「うっさいうっさい、さっさと生簀入っとけ、馬鹿魚!!」 |
059 | 鯉 | 「ハ、ハイ!!」 |
060 | 鯉or板長 | 「この数年後、しゃべる鯉が居るという事で料理店が有名になるのは、また、別のお話・・・」 |
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