終わらない恋になれ。

原作者 魚花ほっけ
登場キャラ数 男:1 女:1 無:0
ジャンル シリアス
セリフ数 95
目安時間 6分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
小田 真紀
(おだ まき)
47 自分はこう思う。
太陽が好き。
口癖:なんで?
志賀 太陽
(しが たいよう)
48 人生は消化試合だと思う。
真紀が嫌いだけど、好き。
主義:論理的

サークル情報

001 ト書き 教室
002 小田真紀 「なんで?」
003 志賀太陽 「何が?」
004 小田真紀 「私は太陽に好きだと伝えた」
005 志賀太陽 「伝えられましたが、何か?」
006 小田真紀 「好きと伝えたら、それ相応の返答がもらえるはずだ!!」
007 志賀太陽 「社交辞令ではないのですか?」
008 小田真紀 「社交辞令?」
009 志賀太陽 「会話を円滑に進めるため、相手に好意を示したのでは?」
010 小田真紀 「なんでそう思うの?」
011 志賀太陽 「私はあなたに好意を示される覚えがないからです」
012 小田真紀 「なんで?」
013 志賀太陽 「まだ知り合って1ヶ月ですし、お互いが信頼できるような関係ではないと思うからです」
014 小田真紀 「好きになっちゃいけないの?」
015 志賀太陽 「好きになる理由が見つかりません」
016 小田真紀 「声が好き」
017 志賀太陽 「はい」
018 小田真紀 「雰囲気が好き」
019 志賀太陽 「はい」
020 小田真紀 「だから好き。それじゃ足りない?」
021 志賀太陽 「私は小田さんの事を知りません」
022 小田真紀 「そこは真紀と呼んでほしい!!」
023 志賀太陽 「はぁ、私は真紀の事を知りません」
024 小田真紀 「それで?」
025 志賀太陽 「知らない人の事は好きになれません」
026 小田真紀 「なんで?」
027 志賀太陽 「知らない人に好意を寄せられても困惑しかありません」
028 小田真紀 「なんで?」
029 志賀太陽 「真紀が好意を寄せているのが謎だからです」
030 小田真紀 「私の事が嫌いなの?」
031 志賀太陽 「なんでそうなるのですか?」
032 小田真紀 「じゃあ、好き!?」
033 志賀太陽 「はい、好きですよ」
034 小田真紀 「なんで、太陽は私を好きなの?」
035 志賀太陽 「嫌いだとは思えないからです」
036 小田真紀 「なんで?」
037 志賀太陽 「この1ヶ月、毎日のように話(はな)していますし、その会話は私にとって楽しいものだったからです」
038 小田真紀 「じゃあ、私の好きも分かるでしょ?」
039 志賀太陽 「わかりません」
040 小田真紀 「なんで!?」
041 志賀太陽 「真紀は面白いし、楽しいし、魅力のある人間。だけど、私はただ話を聞くだけの面白みのない人間。
だから、好かれる理由が見つからない」
042 小田真紀 「それはさっき言ったじゃん」
043 志賀太陽 「私の声も雰囲気もいいのかもしれませんが、真紀だったら、もっといい人からアプローチされるはずです」
044 小田真紀 「されない!!それに、私そんな魅力的な人間じゃない」
045 志賀太陽 「今年に入って告白は何回されましたか?」
046 小田真紀 「・・・覚えてない」
047 志賀太陽 「普通の人は告白される事なんて数回程度ですよ」
048 小田真紀 「でも、別に何とも思ってない人に告白されても困る!!」
049 志賀太陽 「すいません、話がそれたので戻しますね。真紀が魅力的な人だというのは理解してもらえたと思います」
050 小田真紀 「・・・」
051 志賀太陽 「だから、私なんかより、もっといい人がいるはずです」
052 小田真紀 「違う!!」
053 志賀太陽 「何がですか?」
054 小田真紀 「私は太陽が好きなの!!他の男とかどうでもいい!!太陽が好き!それじゃだめ?」
055 志賀太陽 「・・・正直、分かりません。何でそこまで好きでいてくれるのか」
056 小田真紀 「好きなのに理由がいるの?」
057 志賀太陽 「理由のない好きなら、いつか理由のない嫌いになりませんか?」
058 小田真紀 「私そんな信用ない?」
059 志賀太陽 「信用はしています」
060 小田真紀 「じゃあ!!」
061 志賀太陽 「信用はしています。でも、信頼は出来てないのかもしれません」
062 小田真紀 「どう違うの?」
063 志賀太陽 「漢字の通りですが、信じて用いる、利用するのが信用。信じて頼る、任せるのが信頼だと私は考えます」
064 小田真紀 「つまり、どういうこと?」
065 志賀太陽 「真紀を信じることは出来るけど、感情の面において、頼りきれない部分があるということです」
066 小田真紀 「それって信じてるの?」
067 志賀太陽 「私にとっては」
068 小田真紀 「私の事嫌い?」
069 志賀太陽 「好きですよ」
070 小田真紀 「じゃあ、なんでさっきから煙(けむ)に巻くような事言うの?」
071 志賀太陽 「それは・・・」
072 小田真紀 「太陽の話聞いてると、私に嫌われたいのかなって思う」
073 志賀太陽 「・・・」
074 小田真紀 「太陽は私に嫌われたいの?」
075 志賀太陽 「・・・わかりません」
076 小田真紀 「・・・」
077 志賀太陽 「私も人間だから、人に嫌われたくないと思います。だけど、私は私が嫌いです」
078 小田真紀 「それでも、私は太陽が好き」
079 志賀太陽 「・・・なんでですか!!
私は私が好かれない理由を論理的に説明してるのに、なんでわかってくれないんですか!!」
080 小田真紀 「だって、好きなんだもん!!」
081 志賀太陽 「私が嫌いな私を好きになられても困ります」
082 小田真紀 「なんで?」
083 志賀太陽 「自分が嫌いなものを好きになる価値観が分からないからです」
084 小田真紀 「じゃあ、わかんなくていいよ」
085 志賀太陽 「・・・」
086 小田真紀 「太陽が自分の事嫌いなら、私はその分、太陽の事好きになるからそれでいい」
087 志賀太陽 「・・・わかりました」
088 小田真紀 「太陽は私の事好きになってくれる?」
089 志賀太陽 「正直、会話が論理的でないところは嫌いです」
090 小田真紀 「・・・」
091 志賀太陽 「でも、今は胸がはち切れそうなくらい真紀が好きです」
092 小田真紀 「じゃあ、もっと仲良くなれる?」
093 志賀太陽 「わからないけど、仲良くしたいです」
094 小田真紀 「んじゃ、仲良くなるために一緒に帰りますか!!」
095 志賀太陽 「・・・うん」
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