赤ちゃんとママ

原作者 きなもち
登場キャラ数 男:1女:1無0
ジャンル ギャグ
セリフ数 118
目安時間 10分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
赤ちゃん
59 赤子
お母さん
59 ママ

サークル情報

001 赤ちゃん 「お母様!すいませんお母様!」
002 お母さん 「はいはいな・・・な、なにぃ!?」
003 赤ちゃん 「お母様!わたくしミルクが無くなってしまい非常にホンギャアでございます!」
004 お母さん 「しゃ、しゃべった・・・うちの子がしゃべった・・・・・・けど」
005 赤ちゃん 「お母様!いつものように調度よい温度の美味しいミルクを用意していただけるとありがたいのですが」
006 お母さん 「妙に礼儀正しい!」
007 赤ちゃん 「あとお母様!恥ずかしながらわたくしオシメのほうが若干湿ってしまいましたので
取り替えていただけると幸いでございます!」
008 お母さん 「将来有望!」
009 赤ちゃん 「それとお母様!まくらの位置がよろしくなくてわたくしいささか気分が悪うございます!
お手を煩わせて申し訳ありませんが直していただけないでしょうか!」
010 お母さん 「絶対将来いい会社に入社する!」
011 赤ちゃん 「お母様!できうる限り早くしていただけたら嬉しいです!わたくしホンギャアが収まりません!」
012 お母さん 「でもかわいくねぇ!!」
013 赤ちゃん 「お母様!ホンギャアでございます!ホンギャアでございます!」
014 お母さん 「我が子の成長は素直に嬉しいけどビデオに収めようか激しく戸惑うわ!」
015 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!」
016 お母さん 「そのホンギャアでございますってのはなに!?
我が子の人生の第一声が『ホンギャアでございます』って
あたし恥ずかしくて誰にも話せずに墓場まで持って行くわよ!?」
017 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!」
018 お母さん 「あとホンギャアは動詞じゃねぇ!!」
019 赤ちゃん 「お母様、まだ生後間もない赤子に対して
そのように怒鳴りつけるのは教育上非常によろしくないと思うのですが」
020 お母さん 「あ、そ、そうね。ごめんねー。ママ悪いことしちゃったねー」
021 赤ちゃん 「それでお母様、ミルクは後でいいのでとりあえずまくらの位置を直し
オシメも新しいものに替えていただきたいのですが」
022 お母さん 「ご、ごめんねー。いまやるからねー」
023 赤ちゃん 「早くしていただかないとわたくし再びホンギャアしてしまいそうです」
024 お母さん 「はーいはい、あら~おしっこ出たね~。じゃあ新しいのに替えますよ~。よいしょ」
025 赤ちゃん 「まくらの位置、そしてオシメを替えていただきありがとうございます。
やはり湿ったオシメの蒸れた状態から真新しいオシメに代わると素晴らしいですね。
わたくし気分が優れて非常に・・・・・・・・・快感でございます」
026 お母さん 「やっぱかわいくねえええ!!」
027 赤ちゃん 「お、お母様!?」
028 お母さん 「とりあえずいつものように接してみたけど違和感が心を浸食するばかりだよ!
恐らくそのうち身も心もやられてしまうよ!」
029 赤ちゃん 「お、お母様・・・」
030 お母さん 「そして快感と言う時なぜ溜めた!」
031 赤ちゃん 「わたくしの気持ちの良さをより強調して際立たせようかと」
032 お母さん 「立たせるな!」
033 赤ちゃん 「わ、わたくしお母様に怒鳴られて激しくホンギャアしてしまいそうです・・・・・・」
034 お母さん 「あ、ごご、ごめんなさい!あなたは何も悪くないからね!あたしの精神的な問題の話だからね!」
035 赤ちゃん 「分かりますよお母様」
036 お母さん 「え?」
037 赤ちゃん 「育児って大変ですよね・・・」
038 お母さん 「察したような目で見るんじゃないよ!」
039 赤ちゃん 「ええ!?」
040 お母さん 「あ・・・う、うん。そうね。あたし少し疲れてるみたい・・・・・・」
041 赤ちゃん 「苦労をかけてしまっているわたくしが言うのもおかしな話ではありますが、どうか無理をなさらずに」
042 お母さん 「あ、じゃあミルクもおむつもまくらもオッケーだし、お母さんも少し休もうかしら」
043 赤ちゃん 「そうですね。
そうしたほうが・・・・・・ほう、ほ・・・ホンギャアでございます!ホンギャアでございます!」
044 お母さん 「こ、今度はどうしたの!?」
045 赤ちゃん 「眠りにつこうとは思ったのですがお母様に抱かれているあの心地が
恋しくてわたくし非常にホンギャアでございます!」
046 お母さん 「あ、そうなのね。はいはい、よ~し・・・・・・」
047 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!ホンギャアでございます!」
048 お母さん 「・・・・・・・・・あたしの子供。この子は今までと変わらずあたしの子供なんだ。うん」
049 赤ちゃん 「お母様!ホンギャアでございます!」
050 お母さん 「よ、よ~しよし良い子だから泣かないでね~」
051 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!ホンギャアで・・・・・・ホンギャア・・・・・・・・・」
052 お母さん 「あ、よかった。泣き止んだ」
053 赤ちゃん 「スー・・・スー・・・」
054 お母さん 「・・・うん。この愛らしい寝顔、やっぱりあたしの子供だわ。
少し変な喋りかただけど今まで通りちゃんと育てるからね」
055 赤ちゃん 「おかあ・・・さま・・・・・・」
056 お母さん 「・・・・・・・・・・・・そ、育てるわよ。それじゃ、あたしも一眠りし」
057 赤ちゃん 「いささか・・・」
058 お母さん 「ん?」
059 赤ちゃん 「い、いささかホンギャアでござい・・・・・・・・・ひひ、非常にホンギャアでございます!
非常にホンギャアでございます!」
060 お母さん 「こ、今度はなに!?」
061 赤ちゃん 「テレビの音が耳障りで心地よく眠れずわたくし非常にホンギャアでございます!!」
062 お母さん 「あ!ごめんね!すぐ消すからね!ごめんね!いささかホンギャアで!!」
063 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!ホンギャアでございます!」
064 お母さん 「はい!消した!消したから泣き止んで!」
065 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!」
066 お母さん 「よ~しよし、いいこだから泣かないでね~」
067 赤ちゃん 「わたくしが良い子なのは百も承知ですがいかんせん赤ん坊というものは
自身の不満を泣き声にして周りに伝える生き物なので泣いてしまうことは
仕方ないというよりもむしろ必要不可欠なことなので
わたくし非常にホンギャアでございます!ホンギャアでございます!」
068 お母さん 「それについては百も承知だから!
そこまで説明口調で話せるならその不満とやらについて詳細に説明しなさいよ!!」
069 赤ちゃん 「ホンギャアでございます!」
070 お母さん 「あと露骨に自分で良い子とか言うな!」
071 赤ちゃん 「お母様が先ほどからわたくしに怒鳴ってばかりいて
わたくしのことが嫌いなのではないかと心配になってしまいわたくし非常にホンギャアでございます!」
072 お母さん 「ぜ、全然そんなことないわよ!」
073 赤ちゃん 「このお母様に限ってそんなことあるわけがないと思いつつも
そのうち育児放棄をされてしまうのではないかという
一抹の不安が拭いきれずわたくし非常にホンギャアでございます!」
074 お母さん 「そそ、そんなことするわけないでしょ!」
075 赤ちゃん 「本当ですか?」
076 お母さん 「あ、当たり前でしょ?」
077 赤ちゃん 「確実に言い切れますか?」
078 お母さん 「・・・・・・も、もちろん」
079 赤ちゃん 「今の間はなんですか?」
080 お母さん 「な、なんでもないわよ!」
081 赤ちゃん 「育児ネグレクトに対する不安が増大してしまいわたくし極めてホンギャアでございます!」
082 お母さん 「ホンギャアの度合いの表現やたら豊富!」
083 赤ちゃん 「昨日までは優しいお母様だったのに今日は怒鳴ってばかりで
わたくしこの上なくホンギャアでございます!!」
084 お母さん 「あたしも怒鳴りたくはないんだけど・・・」
085 赤ちゃん 「今日に限って日頃のストレスがそうさせてしまうと」
086 お母さん 「多分あたしの子供が今日突然流暢に喋りだして戸惑いを隠せないんだと思う・・・」
087 赤ちゃん 「我が子の成長にそこまで戸惑うなんて普通とは思えませんね」
088 お母さん 「あんたに普通について説かれたくないわよ!!」
089 赤ちゃん 「と、とうとう直接的な非難を・・・」
090 お母さん 「喋るならもっと『ママ』とか『パパ』とか『まんま』とか
あるじゃない!なによ流暢に『ホンギャアでございます』って!!」
091 赤ちゃん 「お、おかあ」
092 お母さん 「それも今日!今日急に喋りだしたのよ!?
さすがに可愛い我が子といってもこれを簡単に受け入れられるほどあたしは人間できてないのよ!!」
093 赤ちゃん 「・・・お母様」
094 お母さん 「・・・ご、ごめんね。あなたが悪いわけじゃないのにね。本当にごめんね」
095 赤ちゃん 「こんな時になんですが脱糞してしまいましたので再度オシメを替えていただきたいのですが」
096 お母さん 「脱糞て!あ、う、うん。いま替えるわね」
097 赤ちゃん 「申し訳ありません」
098 お母さん 「・・・・・・はい、替えたわよ」
099 赤ちゃん 「申し訳ありませんお母様・・・」
100 お母さん 「どうしたのよそんなに何度も謝って・・・」
101 赤ちゃん 「わたくしのせいで辛い思いをさせてしまって本当に申し訳ありません・・・」
102 お母さん 「・・・ううん、いいのよ。あなたはなにも悪くないんだから」
103 赤ちゃん 「申し訳ありません・・・」
104 お母さん 「・・・・・・あなたは悪くないわ。これはあたしの問題なんだから」
105 赤ちゃん 「ですがわたくしのせいでお母様は先ほどから怒鳴ってばかりで・・・」
106 お母さん 「あなたは別に悪いことはしてないでしょ。
あたしが急なことに対応できなかったのが悪いだけなんだからあなたは気にする必要ないのよ」
107 赤ちゃん 「しかし・・・」
108 お母さん 「あなたはあたしの子供よ」
109 赤ちゃん 「え・・・」
110 お母さん 「確かに不満がないと言えば嘘になるけど・・・
でもあなたはあたしが産みたくて産んで、自分の時間を削って頑張って育てて、
そして今こうして成長してくれたあたしの可愛い子供なのよ?」
111 赤ちゃん 「お母様・・・」
112 お母さん 「それに子育てには常に不満なんてつきもので、
それに耐えて子供を育てることに意味があるんだから、育児放棄なんてする理由はないわ」
113 赤ちゃん 「お、お母様・・・!」
114 お母さん 「だからあなたは何も気にしないで、たくさん泣いて、喋って、これからもあたしを困らせなさい」
115 赤ちゃん 「お、お母様・・・・・・・・・ホ、ホンギャアでございます!
お母様の温かい言葉に感銘を受けてわたくし非常にホンギャアでございます!!」
116 お母さん 「ほらほら、泣かないで~。はい、抱っこしてあげるからおいで~」
117 赤ちゃん 「あ、糞尿のついたオシメを替えたばかりの汚い手で
触ってほしくないので先に手を洗ってきてもらってもよろしいでしょうか」
118 お母さん 「ファッキン!!」
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