相違フレンド

原作者 きなもち
登場キャラ数 男:2女:0無0
ジャンル ギャグ
セリフ数 111
目安時間 8分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
松中 秀太
(まつなか しゅうた)
56 高校2年生。
たくやとは小学4年生からの付き合い。
上田 たくや
(うえだ たくや)
55 同じく高校2年。なんかズレたやつ。

サークル情報

001 松中秀太 「なぁたくや」
002 上田たくや 「あん?」
003 松中秀太 「俺たち・・・友達だよな?」
004 上田たくや 「そりゃもう小学校の頃からの付き合いだから・・・10年近く経つなぁ」
005 松中秀太 「じゃあもう親友だよな?」
006 上田たくや 「ん~・・・そうなんじゃね?」
007 松中秀太 「じゃあ親友よ。俺の悩みを聞いてくれるか?」
008 上田たくや 「俺が役に立てることなら構わんよ」
009 松中秀太 「・・・あのさ」
010 上田たくや 「うん」
011 松中秀太 「・・・なんでお前俺のことフルネームで呼ぶの?」
012 上田たくや 「それが何かご不満かね?」
013 松中秀太 「いや不満もなにも、今確認したよな?」
014 上田たくや 「なにが?」
015 松中秀太 「俺たち親友だよな?なぁたくや」
016 上田たくや 「そうなんじゃないかな松中秀太」
017 松中秀太 「いやおかしくね?」
018 上田たくや 「なにが?」
019 松中秀太 「お前が」
020 上田たくや 「やっぱこの緑のズボンに青Tシャツは変か~」
021 松中秀太 「そうじゃなく・・・いやそれもそうかもしれないけども・・・」
022 上田たくや 「じゃあなに?」
023 松中秀太 「だから・・・まぁうん。もういいや」
024 上田たくや 「よくわかんねぇやつだな・・・」
025 松中秀太 「もう気にするな。それよりもう一つの悩みのほうが深刻なんだが」
026 上田たくや 「深刻って、そんな悩みを話すのが俺でいいのか?」
027 松中秀太 「お前じゃないとダメなんだ」
028 上田たくや 「そうなのか。まぁとりあえず聞くよ」
029 松中秀太 「この前俺の誕生日だったじゃん?」
030 上田たくや 「うん」
031 松中秀太 「なんで俺なしで誕生会しちゃったの?」
032 上田たくや 「え?いやいやそれはこの前」
033 松中秀太 「うん、言われたよ『サプライズパーティーだから』って」
034 上田たくや 「そうだよ」
035 松中秀太 「だからおかしくねえかって言ってんだよ」
036 上田たくや 「ビックリしただろ?」
037 松中秀太 「したよ。いきなり友達たちに俺の誕生会楽しかったとか言われてびっくりしないやつなんていないよ」
038 上田たくや 「うん。で、一体その話のどこが深刻なんだよ」
039 松中秀太 「全部だよ」
040 上田たくや 「全部?」
041 松中秀太 「だっておかしいだろ?俺の誕生会なのに俺が呼ばれてないんだぞ?」
042 上田たくや 「だからサプライズなんだろ?」
043 松中秀太 「普通さ、俺に黙って誕生会の準備をして、
それから俺を呼び出してなにも知らない俺をみんなで祝う、とかがサプライズパーティーじゃないの?」
044 上田たくや 「そうなの?」
045 松中秀太 「そうだよ」
046 上田たくや 「じゃあ次から気をつけるわ」
047 松中秀太 「いや次って・・・」
048 上田たくや 「お前数学の宿題もうやった?」
049 松中秀太 「いやいやいや待て待て待て。まだ俺の悩みは解決していない」
050 上田たくや 「だからなにが悩みなんだよ」
051 松中秀太 「・・・」
052 上田たくや 「松中秀太?」
053 松中秀太 「・・・俺ほんとにお前と親友なのかな?」
054 上田たくや 「え?なんで?なにが?」
055 松中秀太 「だって俺お前とろくに会話がかみ合った経験ないし」
056 上田たくや 「じゃあ親友じゃないんじゃね?」
057 松中秀太 「・・・」
058 上田たくや 「っていうかさ」
059 松中秀太 「・・・なに」
060 上田たくや 「なんでそんな俺と10年近くも一緒にいたの?」
061 松中秀太 「それは・・・友達だから嫌なとこも許し合える仲だと思ってたんだよ。今まで」
062 上田たくや 「俺の嫌なとこ?」
063 松中秀太 「おう・・・」
064 上田たくや 「じゃあせっかくの機会だ。俺たちが親友なのか確かめるためにもお互いの嫌なとこを言い合おう。
まずはお前から。はい」
065 松中秀太 「お前の嫌なとこは色々あるけど、ずっと俺をフルネームで呼ぶところとサプライズパーティーの件と」
066 上田たくや 「パーティーの件は他の奴らも」
067 松中秀太 「そうだったな。
あと俺の部屋で飲みもん飲んでその空き缶を毎回部屋に忘れていくこと!
3つ!俺が許せないのはその3つだ!
その3つ以外のめし食う時に必ずドヤ顔でノリピー語を言うとことか
1日に1回はペタンクの話をするとことかダメージジーンズを買ったのに
破れたとこをわざわざ直してふさぐこととかはこの際どうでもいい!」
068 上田たくや 「そうか・・・お前も色々我慢してたんだな」
069 松中秀太 「実を言えばな・・・ん?お前・・・も?」
070 上田たくや 「え?」
071 松中秀太 「今『お前も』って言ったよな?つまりお前も我慢してたことがあるってことだよな?」
072 上田たくや 「あぁ、そうなるな」
073 松中秀太 「なんだよ。いい機会だからお前も言えよ」
074 上田たくや 「あー・・・まぁ俺は基本的にお前は良いやつだと思ってるよ。
これと言って不満はない。だから今回の誕生会も俺が主催してサプライズパーティーを開いた」
075 松中秀太 「たったいまパーティーが問題に・・・いや、すまん続けてくれ」
076 上田たくや 「普段のお前に対して文句はない。ないんだが1つ、ただ1つだけ今でも許せないことがあるんだ」
077 松中秀太 「その許せないことって?」
078 上田たくや 「お前が俺の誕生会でふざけてロウソクの火を消したことだ」
079 松中秀太 「・・・え?」
080 上田たくや 「覚えてないのか?」
081 松中秀太 「覚えてないっていうか・・・」
082 上田たくや 「なんだよ」
083 松中秀太 「・・・小さくね?」
084 上田たくや 「は?」
085 松中秀太 「いやいやだって話の流れ的にもう少し壮大なことだろ普通。っていうかそれいつの話だよ。小5ぐらいか?」
086 上田たくや 「中2だ」
087 松中秀太 「えぇー・・・」
088 上田たくや 「えぇー・・・じゃなくて」
089 松中秀太 「いやだってもう中2って誕生会を開催されるのを若干恥ずかしがるような年齢だろ?許せよ」
090 上田たくや 「許せよってお前な!」
091 松中秀太 「だって大したことじゃねえだろ!若気の至りってやつだよ!
つーか普段の俺にそこまで不満がないならなんでそこがピックアップされたのかも疑問だよ!」
092 上田たくや 「俺がどれだけロウソクの火を吹き消すのを楽しみにしていたか!」
093 松中秀太 「どんだけだよ!友達を許せなくなるほどってなに!?お前そのために生きてんの!?」
094 上田たくや 「そうだよ!」
095 松中秀太 「そうなのかよ!」
096 上田たくや 「はぁ・・・・・・」
097 松中秀太 「・・・悪かったよ」
098 上田たくや 「あ?」
099 松中秀太 「お前がそこまでそれを楽しみにしてたって知らなかったからさ・・・いまさらかもだけど、悪かったよ」
100 上田たくや 「・・・あぁ、いいよ。俺も色々悪かったしな」
101 松中秀太 「いや、いいんだ。お前は俺のことを思って誕生会を開いてくれたんだもんな。その・・・ありがとう」
102 上田たくや 「・・・おう」
103 松中秀太 「次から気をつけてくれよ?」
104 上田たくや 「わかってるよ」
105 松中秀太 「あと空き缶も」
106 上田たくや 「わーかってるって」
107 松中秀太 「ふふ、じゃあ俺の家でゲームでもするか。いくぞたくや」
108 上田たくや 「おう、負けねえぞ松中」
109 松中秀太 「たくや・・・」
110 上田たくや 「へへ・・・行こうぜ親友」
111 松中秀太 「いやなんで名字で呼んじゃったの?」
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