原作者 | きなもち |
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登場キャラ数 | 男:1女:1無0 |
ジャンル | 日常 |
セリフ数 | 111 |
目安時間 | 9分 |
利用規約 | 配布元とURL書いてってことです |
提供元 | 音楽作品を制作している1次創作グループ |
メディア |
登場人物 | 性別/声 | セリフ数 | その他 |
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小畑 文明 (おばた ふみあき) |
♂ | 56 | 可哀想な男性 |
桂木 小夜 (かつらぎ さよ) |
♀ | 55 | 優しい女性 |
001 | 小畑文明 | 「・・・はぁ、これからどうしようかな」 |
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002 | 桂木小夜 | 「すいません、隣いいですか?」 |
003 | 小畑文明 | 「あ、どうぞどうぞ」 |
004 | 桂木小夜 | 「じゃあ失礼します」 |
005 | 小畑文明 | 「・・・・・・・・・」 |
006 | 桂木小夜 | 「・・・・・・・・・」 |
007 | 小畑文明 | 「あの」 |
008 | 桂木小夜 | 「はい?」 |
009 | 小畑文明 | 「やっぱりあなたもですか?」 |
010 | 桂木小夜 | 「やっぱりってことはあなたも?」 |
011 | 小畑文明 | 「やっぱりそうですよね」 |
012 | 桂木小夜 | 「そうなんですよ!もう路頭に迷ちゃって本当に困ってるっていうか・・・もうほんと最悪です!」 |
013 | 小畑文明 | 「分かりますよその気持ち、私なんか家どころか頼りの会社まで・・・」 |
014 | 桂木小夜 | 「うわぁ・・・それはお気の毒に」 |
015 | 小畑文明 | 「とりあえず親族や親戚の家に行こうかと思ったらすでに向こうも・・・」 |
016 | 桂木小夜 | 「ぇえ!?それって大変じゃないですか!」 |
017 | 小畑文明 | 「そうなんですよ。 家族はまだ蓄えがあってしばらくは平気らしいんですが僕はもうどうしようもなくなっちゃって・・・」 |
018 | 桂木小夜 | 「あたしはまだ伯父の家が無事だったので近々向かおうかと思ってたんですよ」 |
019 | 小畑文明 | 「そうなんですか?でもさっき路頭に迷ってるって・・・」 |
020 | 桂木小夜 | 「伯父の家は青森で・・・仕方ないこととはいえ東京育ちの私が急に青森でやっていけるかどうか・・・」 |
021 | 小畑文明 | 「あぁ、そういうことでしたか。お互い大変ですね」 |
022 | 桂木小夜 | 「あたしはまだいいんですがあなたは本格的に大変じゃないですか」 |
023 | 小畑文明 | 「いやー、そうなんですけど・・・」 |
024 | 桂木小夜 | 「本格的に路頭に迷ってるじゃないですか!」 |
025 | 小畑文明 | 「はは・・・まぁなんとかなりますよ」 |
026 | 桂木小夜 | 「本当ですか?」 |
027 | 小畑文明 | 「ほら、まだ財布の中にお金もありますし」 |
028 | 桂木小夜 | 「失礼ですがおいくらぐらい・・・」 |
029 | 小畑文明 | 「・・・・・・3万」 |
030 | 桂木小夜 | 「3・・・本当に大丈夫ですか?」 |
031 | 小畑文明 | 「・・・あーまぁ、多分・・・・・・何とか・・・・・・・・・なる、かな?」 |
032 | 桂木小夜 | 「・・・・・・・・・あのー」 |
033 | 小畑文明 | 「はい?」 |
034 | 桂木小夜 | 「これ、少しですが受け取ってください」 |
035 | 小畑文明 | 「これって・・・え!?2万円!?」 |
036 | 桂木小夜 | 「さすがに全部は渡せませんが」 |
037 | 小畑文明 | 「いや!こんなもらえませんよ!」 |
038 | 桂木小夜 | 「いいんですよ。あたしは住むところはありますし、それにまだいくらか持ってますから」 |
039 | 小畑文明 | 「でも見ず知らずの人にそんな・・・」 |
040 | 桂木小夜 | 「同じ境遇でこうして話した仲じゃないですか」 |
041 | 小畑文明 | 「でも名前も知らないし・・・」 |
042 | 桂木小夜 | 「・・・・・・そういえばそうですね。じゃあ、あたしは桂木小夜。あなたは?」 |
043 | 小畑文明 | 「え、えっと・・・小畑文明です」 |
044 | 桂木小夜 | 「これで見ず知らずじゃないですよ!小畑さん!」 |
045 | 小畑文明 | 「いや、でも・・・」 |
046 | 桂木小夜 | 「見ず知らずじゃないですよぉ?小畑さぁん?」 |
047 | 小畑文明 | 「う、そ、そうですね・・・」 |
048 | 桂木小夜 | 「・・・別に良い人ぶってるつもりではないですよ?あたしは実際まだまだ平気ですし。 でも小畑さんは本当に身寄りのない状態じゃないですか」 |
049 | 小畑文明 | 「そうですけど・・・」 |
050 | 桂木小夜 | 「そ・れ・に!こういう時だからこそ助け合わなきゃ!そう思いませんか?」 |
051 | 小畑文明 | 「確かにそれはそうですが・・・」 |
052 | 桂木小夜 | 「じゃあいいじゃないですか。それともあたしに小畑さんを見捨てて行けって言うんですか?」 |
053 | 小畑文明 | 「いや、そうじゃなくて僕らは初対面でしかも偶然会っただけだし、 それでいきなりお金をいただくなんて・・・」 |
054 | 桂木小夜 | 「じゃあ家がなくなっちゃった上に初対面でしかも偶然会っただけの人に お金をあげちゃうような私に出会っちゃって本当に運がないですね」 |
055 | 小畑文明 | 「えー・・・そんなムチャクチャな」 |
056 | 桂木小夜 | 「あぁもう!はい!もういいから受け取ってください!あれです!適材適所ってやつです!」 |
057 | 小畑文明 | 「それはちょっと違うんじゃ・・・備えあれば憂いなしの方が正しくはないですか?」 |
058 | 桂木小夜 | 「えっあ、・・・い、いいんですよぉ!適材適所でも意味は通じてるじゃないですか!」 |
059 | 小畑文明 | 「通じ・・・なくもないかなぁ」 |
060 | 桂木小夜 | 「ほら!じゃあいいじゃないですか!」 |
061 | 小畑文明 | 「まぁいいんですけど・・・通れば花道って言いますもんね」 |
062 | 桂木小夜 | 「そうそう!それですよ!」 |
063 | 小畑文明 | 「まぁそんなことわざ聞いたことないですが・・・」 |
064 | 桂木小夜 | 「・・・・・・むううう!!なんなんですかー!」 |
065 | 小畑文明 | 「いや、別に」 |
066 | 桂木小夜 | 「あたしは理系だからそういう言葉とか知らないんですー!でも理系だからいいんですー!」 |
067 | 小畑文明 | 「・・・・・・ふっ!ははははは!」 |
068 | 桂木小夜 | 「ど、どうしたんですか!?」 |
069 | 小畑文明 | 「いやすいません・・・でも・・・・・・・・・ふふっ・・・・・・面白い人だからつい」 |
070 | 桂木小夜 | 「笑わないでくださいよー!」 |
071 | 小畑文明 | 「だって・・・あまりに極論だったから・・・・・・ふふふ」 |
072 | 桂木小夜 | 「・・・・・・くっ!ふふふふ!確かにそうですよね!理系だからって言葉知らなくていいとか!」 |
073 | 小畑文明 | 「もう自分で笑っちゃってるじゃないですか!」 |
074 | 桂木小夜 | 「だって・・・だってぇ!」 |
075 | 小畑文明 | 「だってって・・・ふふっ」 |
076 | 桂木小夜 | 「も、もう笑わないでくださいよー!あたしが変な人みたいじゃないですかー!」 |
077 | 小畑文明 | 「変な人じゃないですか」 |
078 | 桂木小夜 | 「む、むぅ・・・初対面の人によくそんなこと言えますね!」 |
079 | 小畑文明 | 「それは全体的にこっちのセリフですよ」 |
080 | 桂木小夜 | 「そんな・・・そんなこと言われたら反論できないじゃないですか!」 |
081 | 小畑文明 | 「・・・ふふっ」 |
082 | 桂木小夜 | 「また笑ったー!」 |
083 | 小畑文明 | 「いやいや、今のはあれです」 |
084 | 桂木小夜 | 「どれですか?」 |
085 | 小畑文明 | 「家が無くなってさすがに落ち込んでたけど、あなたのおかげでなんか元気になりました。 ありがとうございます」 |
086 | 桂木小夜 | 「え、そんな急に改まって言わなくても・・・」 |
087 | 小畑文明 | 「これ、今はもらっておきますね。でもいつか返しますから」 |
088 | 桂木小夜 | 「そんな、返さなくたって別に」 |
089 | 小畑文明 | 「だって見ず知らずってわけでもないんですから」 |
090 | 桂木小夜 | 「え・・・」 |
091 | 小畑文明 | 「ね、桂木小夜さん」 |
092 | 桂木小夜 | 「・・・そうですね、小畑文明さん」 |
093 | 小畑文明 | 「というわけで、また会わなきゃいけないし携帯の番号とアドレスの交換でもしておきましょうか」 |
094 | 桂木小夜 | 「あ、そうですね。えっと・・・・・・・・・よし、これでいいですね」 |
095 | 小畑文明 | 「ふふっ、それじゃあ僕はそろそろ行きますね。職と住居を探さなきゃホームレスになってしまうんで」 |
096 | 桂木小夜 | 「そうですね。あたしもそろそろ行かなきゃ、いつの間にか新幹線の時間近づいてたし」 |
097 | 小畑文明 | 「今日は本当にありがとうね!」 |
098 | 桂木小夜 | 「こちらこそ!ありがとうございました!」 |
099 | 小畑文明 | 「うん、それじゃあまたいつか!」 |
100 | 桂木小夜 | 「はい!またいつか!・・・・・・・・・あ、電話・・・もしもーし? あ、伯父さん。どうしたの?・・・・・・・・・ぇえ!?」 |
101 | 小畑文明 | 「・・・・・・・・・・・・・・・はぁ」 |
102 | 桂木小夜 | 「すいません。隣いいですか?」 |
103 | 小畑文明 | 「あ、どうぞどうぞ」 |
104 | 桂木小夜 | 「お仕事、探さなくていいんですか?」 |
105 | 小畑文明 | 「そちらこそ、新幹線の時間はどうなったんですか?」 |
106 | 桂木小夜 | 「・・・とうとう伯父の家も無くなりまして」 |
107 | 小畑文明 | 「僕のほうはハローワークが無くなってしまったそうです」 |
108 | 桂木小夜 | 「どこも同じで変わりませんね」 |
109 | 小畑文明 | 「そうですね。どこも同じ、時代ですかねー」 |
110 | 桂木小夜 | 「困ったもんですよねー、ガス爆発」 |
111 | 小畑文明 | 「ほんと困ったもんですよ、ガス爆発」 |
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