レッツ参るぞ!ディスカッション部!

原作者 きなもち
登場キャラ数 男:3 女:3 無:0
ジャンル コメディ
セリフ数 218
目安時間
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
竹田 宮彦
(たけだ みやひこ)
76 3年。ディスカッション部の部長にして創設者。
ハイテンションのウザキャラ。
しかしなんだかんだで部にとっては
欠かせない存在
笹原 佳歩
(ささはら かほ)
54 3年。副部長。
宮彦とは1年生からの付き合い。クール。
念のために言うが実は宮彦が好きとか
そんな設定はない。ありえない
藤巻 琴音
(ふじまき ことね)
26 2年。テンション高めの元気っ子
平坂 睦月
(ひらさか むつき)
17 2年。引っ込み思案な小動物系女子
神屋 鈴太郎
(かみや りんたろう)
27 1年。チャラ男っぽいやつ
片岡 誠堂
(かたおか せいどう)
18 1年。口数少ない物静かな男子

サークル情報

001 竹田宮彦 「佳歩、ちょっといいか」
002 笹原佳歩 「もうダメです」
003 竹田宮彦 「いやちょっと過ぎるだろ!少なくとも原稿用紙4分の1ぐらいは聞いてくれよ!」
004 笹原佳歩 「じゃあ、あと2、3行ぐらいしかないけど用件はなに?」
005 竹田宮彦 「今日の放課後、ここに来るよう部員を招集してほしいんだ」
006 笹原佳歩 「なぜ?重要な話でもあるの?」
007 竹田宮彦 「ああ、急で悪いんだが我がディスカッション部の今後の活動にも
関わってくることだから今日中に済ませておきたいんだ」
008 笹原佳歩 「だったら全員強制参加の方がいいわね」
009 竹田宮彦 「いや、強制じゃなくて来れる人だけでいい。
ただ大事な会議だから来れる場合は必ず参加するようにと伝えてくれ」
010 笹原佳歩 「承知したわ。私は女子部員に伝えればいいのよね」
011 竹田宮彦 「あ、俺はちょっとその会議の時に使う文書の作成とかで忙しい
から申し訳ないけど男子部員にも伝えてほしいんだが・・・」
012 笹原佳歩 「仕方ないわねぇ、了解したわ」
013 竹田宮彦 「ほんと悪いな!ありがとう佳歩!じゃあよろしく頼んだぞ!」
014 笹原佳歩 「ちなみに宮彦」
015 竹田宮彦 「ん、なんだ?」
016 笹原佳歩 「原稿用紙の4分の1を著しくオーバーしてたわよ。
今度からは自分の言葉に責任を持って発言には気をつけるように」
017 竹田宮彦 「お、おう・・・」
018 竹田宮彦 「と、言うわけで諸君!昼休みに伝えた通り全員集まってくれたかな!?それではレッツ点呼!」
019 藤巻琴音 「はいはーい!藤巻琴音出席でーす!」
020 神屋鈴太郎 「鈴太郎いまーす。宮さんも琴先輩もテンション高いっすねー」
021 片岡誠堂 「片岡誠堂、出席」
022 平坂睦月 「えと・・・は、はい。平坂睦月、います」
023 笹原佳歩 「で、笹原佳歩、出席っと・・・では宮彦、
早速だけど今後の部活動に関わる重要な話とやらについて聞かせてもらいましょうか」
024 竹田宮彦 「うん、その前にちょっといいか?」
025 笹原佳歩 「なに?原稿用紙の半分までなら話していいわよ」
026 竹田宮彦 「うん、あのな・・・4人て!!」
027 笹原佳歩 「4人?あぁ、私とあんたを除けば集まったのは4人ね」
028 竹田宮彦 「なんで!?この部活、確か20人ぐらいは部員いたよね!?」
029 神屋鈴太郎 「あ、清一は風邪で休んでます!」
030 平坂睦月 「しーちゃんはその、木曜日はバレー部があるので・・・」
031 藤巻琴音 「亜里紗は家の用事があるので今日は来れないらしいでーす」
032 竹田宮彦 「そうか、報告ありがとう諸君。で、他の人は?」
033 笹原佳歩 「他の人、というと?」
034 竹田宮彦 「いま報告があった部員以外の人たちは?」
035 笹原佳歩 「えっと、4名は四月中に退部済み、あとの8名は4月のうちに幽霊部員になっているわよ」
036 竹田宮彦 「へぇー、そうだったのかー。ふーんって半分以上が四月中に消えてる!早すぎるだろ!なんでだよ!」
037 神屋鈴太郎 「つまんなかったからじゃないっすか!?」
038 竹田宮彦 「歯に衣着せろよ!いきなり直球ぶつけてくるなよ!
というかもしかしたら家庭の事情なりで部活に来てないだけかもしれないだろ!?」
039 神屋鈴太郎 「男子部員はみんなつまんないからって言ってました!」
040 竹田宮彦 「そうなんだ!じゃあ仕方ない!否定のしようがないよ!
否定のしようはないけど4月のうちに消えておいて
なにがつまんないだよ!1ヶ月未満でこの部活のなにが分かるんだよ!」
041 笹原佳歩 「4月中に宮彦が提案した議題
『かつおぶしを単品で食べるのはありかなしか』
『マルチーズがいるなら四角チーズや三角チーズはいないのか』
『ダメージジーンズは初めどこでダメージを受けてきたのか』
『トロンボーンはもっとかっこいい名前にできなかったのか』」
042 神屋鈴太郎 「あー!マルチーズとかダメージジーンズの時は特にひどかったすよね!」
043 竹田宮彦 「と、特にってなんだよ鈴太郎!」
044 片岡誠堂 「鈴太郎や藤巻先輩ですら黙り込んでいた」
045 神屋鈴太郎 「だって議題がそもそも意味不明過ぎて・・・」
046 竹田宮彦 「せ、誠堂君は本日二言目にして俺の汚点を掘り返すのはやめようか」
047 平坂睦月 「琴ちゃん、私その時いなかったんだけどそんなにひどかったの?」
048 藤巻琴音 「うん、あの時は窒息しそうな雰囲気の中で半泣きの部長が」
049 竹田宮彦 「そこ!本人の目の前でその時の状況をこと細かく説明しないで!」
050 藤巻琴音 「必死で四角チーズ」
051 竹田宮彦 「シャラップ!」
052 笹原佳歩 「・・・・・・で、重要な話というのは?」
053 竹田宮彦 「え?」
054 神屋鈴太郎 「え?って・・・」
055 藤巻琴音 「ここまで9割以上雑談してましたけどもしかして部長・・・」
056 片岡誠堂 「招集しておいて自分が話すことを忘れてしまった・・・」
057 平坂睦月 「また・・・」
058 竹田宮彦 「いやいや全っ然覚えてるし!ちゃんと事前に書類に話すことまとめておいたし!
ちょっと話が別の方向に流れてたのに急に軌道修正されたから動揺しただけだし!
うん、全然今ほんと話そうとしてたからね!?
というかボソッと聞こえたけど『また』ってなんだい睦月君!
君が味方してくれなかったら俺はいま部内で一人孤立してしまうんだぞ!分かっているのか!」
059 平坂睦月 「あ、え、いや、えっと、最初からその、味方じゃないです・・・」
060 竹田宮彦 「そっか、俺最初っから孤立してたのか。なーんだ杞憂か!安心安心、ちくしょう!」
061 笹原佳歩 「そんなことより私は急に部員を全員招集するもんだから
てっきり今みたいな幽霊部員等の問題について話すのかと思ってたんだけど」
062 竹田宮彦 「いや、違う違う。今知ったし」
063 笹原佳歩 「部長としてそれもどうかと思うけど・・・。
だったら部員問題の他に今後の部活動に関わる重要な話って一体なによ?」
064 竹田宮彦 「そうだな、これ以上俺の汚点が蒸し返されないうちに話しておこうか」
065 笹原佳歩 「じゃ、よろしく頼むわ」
066 竹田宮彦 「うむ。それでは諸君、今さっきまではふざけたムードだったが
これから話すことは心して聞き、そして考えてほしい。いいか?
・・・・・・いいかい?・・・話すよ?・・・心したかい?」
067 笹原佳歩 「早く話さないとボールペン突き刺すわよ?」
068 竹田宮彦 「申し訳なかった。えっとな、みんなは怖い話とかしたことあるか?」
069 神屋鈴太郎 「怖い話?」
070 藤巻琴音 「怖い話ってどういう怖い話ですかー?怪談とか?」
071 竹田宮彦 「そう、その怖い話だ。クラスの友達を集めて話したり、
身近な例を挙げるならテレビでもよくやられているよな」
072 片岡誠堂 「自分はいつも聞く側です」
073 神屋鈴太郎 「俺!いくつかネタ持ってますよ!」
074 藤巻琴音 「うちはあんま興味ないかなー」
075 平坂睦月 「わ、私はそういうの苦手で・・・でもどっちかと言えば聞く側・・・です」
076 竹田宮彦 「うむ、まぁみんなとりあえず経験はあるようだな。
それでだな、ああいう手の話って出始めに『これは誰々の実際に体験した話なんですが』とか、
まずそんなかんじで話し始めるだろ?」
077 笹原佳歩 「・・・ええそうね。で、それがどうかしたの?」
078 竹田宮彦 「なんでだろうね」
079 神屋鈴太郎 「・・・」
080 藤巻琴音 「・・・」
081 片岡誠堂 「・・・」
082 笹原佳歩 「はい、というわけでみんなディスカッション開始」
083 神屋鈴太郎 「やっぱり部員がめっきり減ったのは宮さんの議題が一番の要因ですよね」
084 藤巻琴音 「マルチーズの議題で相当な空気になったのに次の日にジーンズの議題だったからねー」
085 片岡誠堂 「四月中に部員が半数以上減ったのもやむを得ない」
086 竹田宮彦 「う、打ち合わせしてたかのごとく満場一致で俺の汚点について議論するのをやめろお!」
087 笹原佳歩 「職権乱用して部員招集してまでどうでもいい話しようしてる奴に
そんなこと言う権利はない。なぁにが今後の部活動に関わる話よ」
088 竹田宮彦 「ストップ・・・胸ぐらを掴まないでください・・・
いやだって俺このこと考えてたら最近眠れなくてこのままじゃ睡眠不足でいずれ倒れそうなんだよ!マジで!」
089 笹原佳歩 「知ったこっちゃないどころかむしろあんたが倒れてくれた方が
部にとってのマイナス要素が減らせるから好都合よ」
090 竹田宮彦 「だ、だぁれが部のマイナス要素じゃい!」
091 藤巻琴音 「部長」
092 神屋鈴太郎 「部長」
093 片岡誠堂 「部長」
094 竹田宮彦 「み、みんな俺の扱い酷すぎないか!?みんなして俺のこと害悪のように扱って・・・」
095 笹原佳歩 「あら、よくわかってるじゃない」
096 竹田宮彦 「うおおおお!侮辱だ!差別だ!人権侵害だ!
なあ!?先ほど部長と言わなかった最後の希望、睦月君よ!酷いとは思わないかね!?」
097 平坂睦月 「え、えっと・・・」
098 藤巻琴音 「ちょっと部長!睦月をいじめないでくださいよ!」
099 竹田宮彦 「俺か!?俺がいじめていたのか今!?
完全に目を逸らされて心に深い傷を負った俺の方がいじめをしていたというのか!?」
100 片岡誠堂 「因果応報」
101 竹田宮彦 「絵に描いたような総好かん!」
102 笹原佳歩 「さ、バカはほっといて今回は不本意ながらも有意義な議題が浮上したので、
今日は部員問題について議論しましょう。反論、もしくは別の案がある人」
103 竹田宮彦 「はい!」
104 笹原佳歩 「ないということで、では本日のディスカッション、開始」
105 竹田宮彦 「わかってたよド畜生!」
106 藤巻琴音 「やっぱり部長をいじめるつもりではないとしても
部長の提案した議題は酷かったと言わざるを得ないよねー」
107 神屋鈴太郎 「まぁあれはとりあえず一番の要因ですよね」
108 片岡誠堂 「すんません、自分がもっと早くに『誤用が定着してしまった言葉は本来の意味で使うべきか
周りに合わせて誤用したまま使うべきか』という議題を出していれば・・・」
109 平坂睦月 「か、片岡君のせいじゃないよ!」
110 笹原佳歩 「そうそう、この議題では若干一名以外は誰も責任感じる必要はないのよ」
111 竹田宮彦 「はいちょっと待った!」
112 笹原佳歩 「なによ若干一名」
113 竹田宮彦 「それについてはまともな反論があるぞ!」
114 藤巻琴音 「部長がまともな反論だなんて前代未聞じゃないですか!」
115 竹田宮彦 「うるさい琴音!全然前代未聞じゃねぇ!前例あるわ!多分!」
116 笹原佳歩 「で、史上稀に聞く宮彦のまともな反論とは?」
117 竹田宮彦 「さっきから俺の提案してきた議題が酷いとか言うけどな、
『かつおぶしを単品で食べるのはありかなしか』は結構普通に議論してたし
『トロンボーンはもっとかっこいい名前にできなかったのか』とか超盛り上がったじゃねぇかよ!」
118 笹原佳歩 「あら、そうだったかしら」
119 竹田宮彦 「『あら、そうだったかしら』だぁ?どの口が言うんだどの口が」
120 笹原佳歩 「なによむかつくわね」
121 藤巻琴音 「あの、佳歩先輩」
122 笹原佳歩 「ん、なに?」
123 藤巻琴音 「その議題、佳歩先輩が一番盛り上がってました・・・」
124 笹原佳歩 「・・・え?」
125 竹田宮彦 「ほぅれみたことか!」
126 笹原佳歩 「え、ちょっとまって、そうだったかしら」
127 神屋鈴太郎 「あの時の佳歩先輩はすごかったっすよ・・・」
128 笹原佳歩 「そ、そんなに?」
129 片岡誠堂 「声を荒げて『ジェットマグナムにするべきよ』と連呼していたのを自分は記憶してます・・・」
130 平坂睦月 「あ、その時は私もいました・・・」
131 笹原佳歩 「え・・・えっと・・・」
132 竹田宮彦 「おんやぁ?自分が一番盛り上がってたくせに俺の議題について批判とはどういうことですかなぁ?
それとも部員全員の話を否定してまで盛り上がってなかったと言い張りますかぁ?
どうなんですかぁジェットマグナム先輩いってぇ!」
133 笹原佳歩 「その口調をやめるかその口調をやめさせられるか、好きな方を選びなさい」
134 竹田宮彦 「ボールペン突き刺しといていまさら選ぶとか言うかぁ!?
つーかドMでもなかったら選択させるまでもねぇじゃなぇかよそれ!」
135 笹原佳歩 「あら、ドMだからそんなキャラをしてるんじゃなかったのかしら?」
136 竹田宮彦 「違うから!俺はいつでも自然体だから!ナチュラルスタイルだから!」
137 笹原佳歩 「それは非常に残念ね」
138 竹田宮彦 「どういう意味で!?」
139 笹原佳歩 「まぁそれはともかくトロンボーンの議題の件は認めてあげるけど、
その前の2つが酷過ぎてトロンボーンの議題の時には
既に部員の過半数が減っていたことも事実だから仕方ないわよね」
140 藤巻琴音 「そうですねー」
141 片岡誠堂 「異論ありません」
142 竹田宮彦 「うむ!これ以上の反論はない!」
143 笹原佳歩 「だったらあんたは反省をしなさいよ反省を」
144 竹田宮彦 「すんません苦しいっす首は絞めないで首は」
145 神屋鈴太郎 「そうそう!俺ずっと思ってたんすけど!」
146 竹田宮彦 「俺の汚点じゃないことを祈ろう」
147 神屋鈴太郎 「部活紹介のときの宮さんの演説も部員減少の一因だと思います!」
148 笹原佳歩 「案の定虚しい祈りだったわね」
149 竹田宮彦 「え、まってまって、部活紹介の時に俺なんかやったっけ?っていうか出てたっけ?」
150 神屋鈴太郎 「出たじゃないですか、やったじゃないですか!張本人が忘れないでくださいよ!」
151 竹田宮彦 「佳歩、俺なにやったっけ」
152 笹原佳歩 「鈴太郎君が今さっき演説って言ったじゃない。それぐらいちゃんと聞いてなさい」
153 竹田宮彦 演説?演説って俺なんて言ってた?」
154 藤巻琴音 「確か今年は・・・部長が一人で舞台に立って・・・えっと」
155 片岡誠堂 「なにか熱く語ってましたね」
156 神屋鈴太郎 「そうそう。えっと・・・なんて言ってたかな・・・」
157 笹原佳歩 「その演説なら録音データがあるわよ」
158 神屋鈴太郎 「さっすが佳歩先輩!抜かりない!早速そのデータの再生、お願いします!」
159 竹田宮彦 「・・・いいか新入生諸君!グダグダとムダなことは言わないからよく聞きたまえ!
我々ディスカッション部は討論・議論をする場だ!それ以上の説明はなにもない!
学校について政治について世界について自分について!どんなことだっていい!
己の思想、理念、心情、志!内に秘めずに言葉にしたい想いがあればディスカッション部に来い!以上!」
160 神屋鈴太郎 「うわー、改めて聞くとすごいっすねこれ。誰だこれ・・・」
161 片岡誠堂 「入部直後にも鈴太郎は同じようなことを言っていた」
162 神屋鈴太郎 「そうそう!入部して実際に会ってみたら全然違う人でさー!双子かなんかかと思ったよ!」
163 藤巻琴音 「うっわー、そうだこんなんだ。
そりゃこんなの聞いたら真面目な人が勘違いして来ちゃうのも無理ないわー」
164 竹田宮彦 「な、なんだよその反応は!その演説のなにが悪いんだよ!」
165 片岡誠堂 「演説に悪いところは何もありません。むしろ素晴らしい限りです」
166 藤巻琴音 「ただこの演説をした人がこんな部長っていうことが悪い」
167 竹田宮彦 「どういうことだよそれ!」
168 神屋鈴太郎 「俺の知り合いも『あの演説に惚れて入ったのに、入ってみたら全然違った。詐欺だった』
なんて言ってましたもん」
169 竹田宮彦 「そ、そんなの勘違いした方が悪いんだろ!」
170 藤巻琴音 「いやー真面目に入って来て肝心の議題がマルチーズとかダメージジーンズのあれじゃあ流石に・・・ねえ?」
171 竹田宮彦 「ぐっ・・・じ、じゃあそう思ったんだったらさ!
自分で議題を出して理想の部活に近づけるとかもできたわけじゃん!?」
172 笹原佳歩 「退部理由の一つに『部長が真面目に議論してくれない』という意見もあったわよ」
173 竹田宮彦 「え、なにそれ!?誰が言ってたの!?それ誰が言ったん!?」
174 笹原佳歩 「教える訳ないでしょ。教えたらあんたその子に直接問いただしに行くでしょ」
175 竹田宮彦 「そんな度胸はない!」
176 笹原佳歩 「あぁ、そう・・・」
177 平坂睦月 「あ、あのでも!あ、う・・・」
178 笹原佳歩 「ん、どうしたの?意見があるなら言って構わないのよ?」
179 藤巻琴音 「ほらどうしたの睦月、言ってみなって!」
180 平坂睦月 「えっと・・・わ、私!その・・・い、今のディスカッション部が好きです!」
181 竹田宮彦 「む、睦月君・・・!」
182 平坂睦月 「私その・・・引っ込み思案で、その、普段は全然なにも言えなくて・・・
で、でも!ディスカッション部のみんなはそんな私の意見を聞いてくれて、
一緒に議論してくれて、それが私、嬉しくて・・・」
183 平坂睦月 「ディスカッション部のおかげで少しは自分の意見を言えるようにもなったし、
部長も私のことをないがしろにせずに一緒にふざけてくれてすごく楽しいし、だから・・・
だから私は!部員が少なくても、ディスカッション部は今のままが良いと思います!」
184 藤巻琴音 「・・・」
185 笹原佳歩 「・・・」
186 神屋鈴太郎 「・・・」
187 片岡誠堂 「・・・」
188 平坂睦月 「あ、えっと、ご、ごめんなさい・・・」
189 竹田宮彦 「おいおい、なにを謝ることがある睦月君」
190 平坂睦月 「え・・・?」
191 竹田宮彦 「睦月君、よくぞ言ってくれた!」
192 平坂睦月 「え?え?」
193 藤巻琴音 「睦月」
194 平坂睦月 「こ、琴ちゃん?」
195 藤巻琴音 「そんなの私も一緒だよ。楽しくなかったら来てないって!」
196 神屋鈴太郎 「ま、俺も最初は遊び半分で入りましたけど、なんだかんだで居心地いいですからね」
197 片岡誠堂 「自分もみんなとまったくの同意見です」
198 竹田宮彦 「はは・・・みんな、ありがとう!というわけで佳歩!今回の議題、『部員問題について』の結論は!?」
199 笹原佳歩 「聞くまでもないでしょ。それに部長はあんたじゃないの」
200 竹田宮彦 「それもそうだったな!それでは諸君!
この度は四月中に退部してしまう人がいたり次々増える幽霊部員のせいで
部活に顔を出す人が少なくなるという問題について話し合ったわけだが、結論としては!
ディスカッション部は今までと変わりません!以上!」
201 藤巻琴音 「すごい!部長がまるで部長に見える!」
202 神屋鈴太郎 「よっ!えせ部長!」
203 竹田宮彦 「できれば俺の扱いは変わってほしいかな!」
204 笹原佳歩 「それじゃあ今までと180度変わっちゃうじゃない」
205 竹田宮彦 「それもそうだな!はっはっは!畜生!」
206 笹原佳歩 「というわけで本日のディスカッション、及び部活動は終了なわけだけど」
207 竹田宮彦 「ちょっと待ったー!」
208 笹原佳歩 「まだ何かあるの?」
209 竹田宮彦 「まだ俺の提案した『怖い話の話し始めについて』が議論すらされてないぞ!」
210 笹原佳歩 「あんなの議論するまでもないでしょ」
211 藤巻琴音 「せっかく良い雰囲気で終わろうとしてたのにー」
212 神屋鈴太郎 「これだから宮さんは・・・」
213 竹田宮彦 「なにを言われても俺は折れないぞ!これを議論しなければ俺が寝不足でぶっ倒れてしまうからな!
というわけでディスカッション開始!・・・・・・あれ?ディスカッション開始!
・・・ねぇ!みんな聞いてる!?開始ってば!ねぇ!ねぇ!!」
214 片岡誠堂 「部長」
215 竹田宮彦 「う、えっと、どうしたんだい誠堂君」
216 片岡誠堂 「これは実際にはなかった、まったくのフィクションの話なのですが聞いてくれますか?」
217 竹田宮彦 「・・・・・・・・・やっぱ実際に体験した話とかでいいや。うん、じゃあみんな解散!」
218 神屋鈴太郎 「宮さんがそう言い放った直後、俺は人生で初めて見ました。
細身の女性が大の男を背負い投げで床に叩き付ける姿を・・・」
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