原作者 | きなもち |
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登場キャラ数 | 男:3 女:0 無:0 |
ジャンル | 日常 |
セリフ数 | 106 |
目安時間 | 9分 |
利用規約 | 配布元とURL書いてってことです |
提供元 | 音楽作品を制作している1次創作グループ |
メディア |
登場人物 | 性別/声 | セリフ数 | その他 |
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サカモト |
♂ | 33 | 中辻の欲しかったゲームソフトを持ってる奴 |
中辻 (なかつじ) |
♂ | 47 | ゲームをクリアするまで帰らないために 無理言って二日も泊まり込んだ奴 |
小谷 (こたに) |
♂ | 26 | 二人の友達 |
001 | 中辻 | 「サカモト・・・もうこんな事やめるんだ・・・」 |
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002 | サカモト | 「いいや、ダメだね。貴様には罪を償ってもらわなければならない」 |
003 | 中辻 | 「くっ・・・そりゃあ確かに俺がゲームをクリアするまで帰らないために無理言って 二日も泊まり込んだのが、いけなかったかもしれない・・・だがもう三日過ぎて四日目だ! そろそろ俺を家に帰してもいい頃だろう!?」 |
004 | サカモト | 「ダメだ。お前にはもうしばらく一日何もせずただ飯を食って、 高級ベッドと羽毛布団で眠るだけの生活をしてもらう」 |
005 | 中辻 | 「やめろ・・・もう許してくれサカモト・・・・・・サカモトおおおおおおお!!!」 |
006 | 中辻 | 「第一話、サカモトと愉快な仲間達」 |
007 | 小谷 | 「おーっすサカモト」 |
008 | サカモト | 「おう小谷、お前、前歯にご飯粒ついてるぞ」 |
009 | 小谷 | 「あ、本当だ。朝ご飯に焼きそば食ったからかなー。 いやそんな事よりお前・・・なんだよその後ろの大所帯!」 |
010 | サカモト | 「あぁ、ゲルマン人だよ」 |
011 | 小谷 | 「ゲルマン人!?」 |
012 | サカモト | 「エサ上げたらついてきちまってさー」 |
013 | 小谷 | 「今まさに、歴史が動き出す!!」 |
014 | 中辻 | 「第二話、サカモトは博識」 |
015 | サカモト | 「ゲルマン人とは、
現在のドイツ北部・デンマーク・スカンジナビア南部地帯に 居住していたインド・ヨーロッパ系を祖先としインド・ヨーロッパ語族、もしくはゲルマン語派 その他に属する言語を話していたと推定される諸部族の事を指す。 ゲルマン人は古代時代にはローマ帝国を脅かす蛮族として活動し・・・」 |
016 | 小谷 | 「サカモト!分かった!分かったから授業中は静かにしろ。 あと、授業終わったらそのゲルマン人を元の場所に捨ててきなさい!」 |
017 | 中辻 | 「第三話、思春期サカモト」 |
018 | サカモト | 「小谷ー、ノート見せてー」 |
019 | 小谷 | 「どうしよっかなー」 |
020 | サカモト | 「見せてよ!お願いだって!」 |
021 | 小谷 | 「人にものを頼む態度に見えないなぁ。ちゃんと気持ちを込めて頼んでみろよ」 |
022 | サカモト | 「誰でもいいから付き合いたい・・・」 |
023 | 小谷 | 「い、いきなりどうしたんだサカモト」 |
024 | サカモト | 「あわよくば」 |
025 | 小谷 | 「あわよくば!?」 |
026 | 中辻 | 「第四話、続・思春期サカモト」 |
027 | サカモト | 「きっと俺たちがこの世に生まれた事自体に意味はない。 生まれた意味、そして生きていく意味はきっと各々が人生を歩んでいく中で見出していくんだ。 でも最近俺は思うんだよ。 俺たちが生まれた事が単なる偶然であるように、人間という存在が生まれてきたことも、 もしかしたら偶然なのではないか・・・と。 人間は偶然この世に生まれ、地球を汚染して、生き物を殺し、食物連鎖の頂点にのさばり、 人類どころか己のためだけにこの世界を狂わしてきた。 そう考えた場合、俺たちは一体今、何のために生まれ、そして何のために生きているんだろうな・・・」 |
028 | 小谷 | 「少なくともゲルマン人とあやとりするためではないだろうし、 みんな迷惑してるんだから早く捨ててきなさい」 |
029 | 中辻 | 「第五話、姿を消した中辻」 |
030 | 小谷 | 「そう言えば最近中辻の奴見ないよな。あいつどうしたんだろう。な、サカモト」 |
031 | サカモト | 「さぁな、どうせまた新作のゲームに没頭して引きこもってるんじゃないのか?」 |
032 | 小谷 | 「でもあいつ『最近は良作が出なくて出席日数が増えてきてる』とか言ってたじゃん」 |
033 | サカモト | 「じゃあ知らねぇ」 |
034 | 小谷 | 「あれ?つーか中辻って・・・先週の金曜日にお前の家に泊まったんじゃ・・・うぐっ!」 |
035 | サカモト | 「はぁ、非常に残念だよ。君だけには気がついてほしくなかった・・・」 |
036 | 中辻 | 「最終回、友達」 |
037 | 中辻 | 「もうやめるんだサカモト・・・こんな事をしたって何にもならない! 世の中にとっても・・・お前にとっても!」 |
038 | サカモト | 「黙れ黙れ黙れ!俺は・・・俺はこの汚れた世の中を正すんだ!」 |
039 | 中辻 | 「どうして・・・なにがお前をそんなに苦しめていたというんだ!」 |
040 | サカモト | 「悪しき人間!狂う情勢!溢れる悲しみ!この世の中の全て・・・全てだ! 毎日のように流れる殺人のニュース!増える一方の自殺!それでも止まらないイジメ! 知った時には廃れている流行語!無理矢理二日も家に泊まり込む友人!俺には何もかも許せないんだ!!」 |
041 | 中辻 | 「だからってお前・・・うぐっ!」 |
042 | サカモト | 「黙ってろ・・・もう聞きたくない。お前の・・・人間の言葉なんて聞きたくない!」 |
043 | 中辻 | 「くそっ、これがサカモト特製栄養ドリンクの力・・・とてもじゃないが敵わない・・・」 |
044 | サカモト | 「俺は全ての悪を破壊する。そして作るんだ、正しい『世界』を!」 |
045 | 中辻 | 「う、うぐあああああ!!」 |
046 | サカモト | 「まずはお前からだ・・・中辻。このまま握りつぶしてやる」 |
047 | 中辻 | 「やめろ・・・やめ・・・」 |
048 | サカモト | 「安心しろ、仮にも友だ。骨はしっかり埋めておいてやる」 |
049 | 中辻 | 「サ、サカモト・・・謝る・・・泊まり込んだ事は謝るから・・・」 |
050 | サカモト | 「もう遅い。・・・さよならだ、中辻」 |
051 | 中辻 | 「サ、サカモトおおおおおおおお!!」 |
052 | サカモト | 「う、ぐ・・・」 |
053 | 中辻 | 「う・・・な、なんだ・・・?」 |
054 | サカモト | 「力が・・・上手く握れない。くそっ!栄養剤の副作用か!」 |
055 | 中辻 | 「あぁ、よかった・・・俺、生きてる」 |
056 | サカモト | 「なんで、こんな時に・・・え?な・・・う、うあああああ!腕が・・・腕がぁ!!」 |
057 | 中辻 | 「え、サカモト・・・う、腕から触手が・・・」 |
058 | サカモト | 「う、うああああ!なんだよこれ!助けて!助けて中辻!たす・・・け・・・」 |
059 | 中辻 | 「・・・サカ・・・モト?」 |
060 | サカモト | 「殺す」 |
061 | 中辻 | 「え?」 |
062 | サカモト | 「殺す殺す殺すころすコロス!」 |
063 | 中辻 | 「サカモト?サカモト!?どうした!おい、サカモト!」 |
064 | サカモト | 「ぐあああああああ!!」 |
065 | 中辻 | 「あぐっ!ダメ、だ・・・今度こそもう・・・・・・死ぬ」 |
066 | サカモト | 「ひあああああああ!!」 |
067 | 中辻 | 「サカモト・・・ごめん・・・な」 |
068 | 小谷 | 「・・・力が欲しいか」 |
069 | 中辻 | 「こ、小谷!?」 |
070 | 小谷 | 「力が欲しいか中辻」 |
071 | 中辻 | 「え?」 |
072 | 小谷 | 「力が欲しいかって聞いてるだろ?答えろよ早く」 |
073 | 中辻 | 「力・・・ほ、欲しい」 |
074 | 小谷 | 「何のために?」 |
075 | 中辻 | 「何のためってお前・・・」 |
076 | 小谷 | 「ん?何のためだ?」 |
077 | 中辻 | 「サカモトを・・・倒すため・・・」 |
078 | 小谷 | 「本当か?」 |
079 | 中辻 | 「え?」 |
080 | 小谷 | 「本当にサカモトを倒すためか?もっとよく考えてみろよ。他に答えがあるんじゃないのか?」 |
081 | 中辻 | 「他に答えって急に言われても・・・」 |
082 | 小谷 | 「ほら、答えろよ早く」 |
083 | 中辻 | 「・・・サカモトを助けたい」 |
084 | 小谷 | 「ほう、しかしもうこいつは既に化け物になっちまってる。どうやって助けるんだ?」 |
085 | 中辻 | 「こいつがこのまま世界を脅かす化け物に成り下がっちまうくらいなら、 俺が今人間として・・・友としてこいつを止める」 |
086 | 小谷 | 「・・・その覚悟は出来てるか?」 |
087 | 中辻 | 「あぁ、もちろん」 |
088 | 小谷 | 「そうか、なら俺は何も言うまい」 |
089 | 中辻 | 「小谷?おい、どこ行くんだよ小谷!」 |
090 | 小谷 | 「頑張れよ、中辻」 |
091 | 中辻 | 「・・・小谷?」 |
092 | 小谷 | 「俺はあっちでサカモトとあやとりでもして待ってるよ」 |
093 | 中辻 | 「小谷・・・あぁ、わかった。頑張るよ、小谷」 |
094 | サカモト | 「あああああああああああ!!」 |
095 | 中辻 | 「待たせたなサカモト、いくぜ」 |
096 | サカモト | 「あああああぐあっ!」 |
097 | 中辻 | 「これ以上お前を苦しませない。お前は俺の友達だ、サカモト」 |
098 | サカモト | 「う、うぅ・・・」 |
099 | 中辻 | 「だから・・・さよなら。またな、サカモト」 |
100 | サカモト | 「ぐ、ぐあああああああああ!!」 |
101 | 中辻 | 「・・・エピローグ、そして僕らは」 |
102 | 中辻 | 「結局、俺一人になっちまったなー。あーあ、一人であやとりするのは寂しいなぁ本当に」 |
103 | 中辻 | 「あいつら今頃は二人で談笑しながらほうきとか・・・ほうき作ってんだろうなー。いいなー」 |
104 | 中辻 | 「・・・冗談だって。分かってるよ。 お前らの分も俺が人生を歩んで、生きていく意味を見出すから、安心しろって」 |
105 | 中辻 | 「大丈夫だ、忘れねぇよ。俺は絶対にお前らの事を忘れない。俺たちの心は今でも繋がっている。 人類が歩んできた愚かな道筋に俺が終止符を打つ。人間よ、覚醒せよ。目を覚ませ、現実よ。 今こそ立ち上がる時が来たのだ。愛のためでも、友のためでもない。 己のために世界を変えるのだ。人類よ、我の声を聞け。耳を傾け神経を研ぎすませ」 |
106 | 中辻 | 「人類よ、目覚めろ」 |
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