金髪美少女が居る風景は普通?

原作者 雪宮ざんか
登場キャラ数 男:1女:0無:0
ジャンル ギャグ
セリフ数 42
目安時間 10分
利用規約 配布元とURL書いてってことです
提供元 音楽作品を制作している1次創作グループ
メディア  
登場人物 性別/声 セリフ数 その他
相田 蒼音
(あいだ あおと)
42 自分の行った防犯対策で
自分の部屋に入れなくなったりする少年。
自分で付けた名前をすぐ忘れて、
新しい名前を付けたりする少年。
でも、本人は気が付いていない。

サークル情報

001 相田蒼音 「俺は家出をする!」
002 相田蒼音 「なぜかって?そんなの理由なんてないさ。
家出をしたいから家出をする!ただ、それだけだ。と言うわけでいってきまーす」
003 相田蒼音 「・・・って、うわぁぁぁぁーーーな、なんだ!?」
004 相田蒼音 「な、なんで玄関先に金髪美少女が、しかも全裸でひしめいてるんだよ!!」
005 相田蒼音 「これは夢か!?夢なのか?夢なんだな!夢なら覚めろー!!
んっ痛ってーーー!!!そして血ーーーーーー!!止血しなければ!」
006 相田蒼音 「・・・ふぃーこれで大丈夫だな」
007 相田蒼音 「さて、痛みがあると言うことは夢じゃない・・・つまり、あれは現実・・・。
いや、あれは俺の妄想だ!ちょっと、と言うか、かなり飢えてたから具現化した俺の妄想だ!
そうさ、このドアを開ければいつもの景色に・・・っているぅぅぅぅぅぅ!!!」
008 相田蒼音 「居たよ・・・金髪美少女かっこ全裸かっこ閉じが!!ひしめいてますよー!
なんなんだよ、あれ!気にしすぎなのか!?俺が気にしなければいいのか?
世界はこんなものなのか?・・・。そうだよ!気にしなければいいんだよ!!
金髪美少女かっこ全裸かっこ閉じが居る風景は普通。
金髪美少女かっこ全裸かっこ閉じが居る風景は普通。
金髪美少女かっこ全裸かっこ閉じが居る風景は普通。
・・・よし!では、改めていってきまーす・・・」
009 相田蒼音 「ぎゃーーーーーこっち見た!!!今、今こっち見てきた!全員!全員だよ全員!!
全員一斉にこっちを向いて見てきたのですよ、奥さん!しかも全員全裸なの!」
010 相田蒼音 「・・・俺、疲れてるのか?いや、昨日は昼の2時に寝たから・・・
疲れてるはずがない!!だって23時間も寝たんだから!」
011 相田蒼音 「じゃーあれは夢でもなくて妄想でもなくて俺が疲れて幻覚を見たわけでもなくて・・・
現実なのか?現実なんだな・・・。くっ、俺はあれを無視して家を出る勇気は・・・ない・・・。
仕方ない、今日は家出できそうもないし、諦めるか・・・」
012 相田蒼音 「いや、ダメだ・・・ダメだダメだダメだー!!ここで諦めたら、いつ家出するんだ!?
そうだよ!諦めたら終わりなんだよ!ネバーーーギブアップ!!!」
013 相田蒼音 「あっ!そうだ・・・裏口だー!!裏口から出ればいいんじゃないか!
と言うわけで裏口へダッシュ!!ダッダッダッダッ・・・」
014 相田蒼音 「はぁ・・・はぁ・・・さすがに『ダッダッダッダッ』って言いながら走るのは
普通より体力を使うみたいだな・・・ものすごく疲れた・・・」
015 相田蒼音 「だが、俺は辿り着いた!この伝説の裏口に!!では、いってきまーす」
016 相田蒼音 「ん?・・・あれ?・・・あ、開かない!?どうしてだよ!俺が勇者じゃないからか!?
伝説の剣を装備していないからか!?そんなわけないだろ!!
・・・そうか!貴様、引き戸だな!つまりこのノブは罠!!
ふぅー危うく引っかかるところだったぜ・・・だが、俺はそんな罠には引っかからないぜ!さぁー開け放てー!!!」
017 相田蒼音 「ん?・・・なんでノブだけが手に・・・あっ・・・取れた・・・ノブが取れた。もうここは開けられない・・・」
018 相田蒼音 「くっそ・・・やはり、俺はこの家から出れないのか!?
ほ、他に家から出られるところは・・・べ、ベランダだ!!まだ俺には希望がある!!うぉぉぉぉぉーーー!!」
019 相田蒼音 「ぜぇ・・・ぜぇ・・・さ、さすがに雄叫びをあげながら走り続けるのは
体力の消耗が激しいみたいだな・・・死ぬほど疲れた・・・」
020 相田蒼音 「よ、よし、今度こそ・・・いってきまーす」
021 相田蒼音 「ぐっ・・・ま、まただ・・・なぜ開かないんだよー!ならば強行手段だ!!割れろー!!!!」
022 相田蒼音 「んーーーーーー!!!お、俺の拳がぁぁぁぁぁぁ・・・な、なぜ割れない!?と言うかこのガラス硬すぎだろ!!
どうなってるんよ!!!・・・いや、ダメージは通ってるはずだ!これでも喰らいやがれ!!」
023 相田蒼音 「ふぅ・・・決まった・・・俺の上段廻し蹴りを喰らって無傷なやつは・・・って割れてないし!!」
024 相田蒼音 「つ、強い・・・ここで俺は負けるのか・・・負けてしまうのか・・・。
だ、ダメだ!ここで弱気になったら誰があいつを助けるんだ!!
立つんだ!立つんだ!!別に助ける相手なんて居ないけどー!!!」
025 相田蒼音 「と言ってもどうやったらここを突破・・・あっ!!思い出した・・・
そういえば、この前やった防犯対策で鉄板にしたんだった・・・。あぁーだから外が見えなかったのかー」
026 相田蒼音 「さて、玄関に戻ってきたが・・・これからどうする!?
玄関先には、謎の全裸金髪美少女軍団。裏口は、ノブが無くて開かない。
ベランダは、防犯対策の鉄板に守られている。
窓ガラスからの脱出も考えたが、確か窓ガラスから外に出ようとしたら有刺鉄線の餌食になるはずだから無理・・・。
か、勝てない・・・俺はこんな家も倒せないのに家出をしようとしていたのか・・・。
馬鹿だ・・・俺は馬鹿だ・・・うぅっ・・・な、涙が・・・くっな、泣くな!まだ泣いてはいけない!!
こいつを倒すまで俺は泣かない!!!」
027 相田蒼音 「だが、俺一人では倒せない・・・認めたくないが、今のままじゃレベルが足りない。
レベルを上げようにも外には出れない・・・ど、どうすれば・・・どう・・・すれ・・ば・・・」
028 ト書き 数時間後
029 相田蒼音 「う、うぅ・・・ここは・・・はっ!?お、俺は寝てたのか?寝てしまったのか!?
ん?涎だ・・・寝てたんだな・・・。な、なんで落ち込んでるんだ!!
ライフが回復できたと思えば落ち込む理由なんてないさ!確かに家を出る時間は遅くなってしまったが・・・
これからのことを考えればむしろ寝たのは正解なのかもしれない!
なぜならば、金髪美少女全裸集団が居なくなった可能性があるからだ!!」
030 相田蒼音 「と言うわけでー・・・こっそり・・・。ぐわぁぁぁぁーーーー!!!まだ居るよ!居る居る居る居る居る!!!」
031 相田蒼音 「だ、誰か!俺にあの輪に入れる勇気をください!!」
032 相田蒼音 「お、俺に、もっと・・・もっとレベルがあれば・・・。
いや、まだ倒す方法があった!パーティーだよ!パーティー!!
仲間を集めて敵を倒すロールプレイングゲームだよ!!!
でもどうやって人集めるんだよー!
外には出れないし、警察とか友達とか呼んだら家出ができなくなるじゃないかー!」
033 相田蒼音 「くっそー!こうなれば、自棄(やけ)だ!!
俺だって家出をしようとする立派な男だ!!!
あんな金髪全裸美少女軍団、倒せなくてどうする!?
家出をしたらもっと過激な集団に会うはずだ!
その時に俺はこうやって逃げるのか?否、俺は逃げない!!
あの金髪美少女全裸隊を倒して俺は家出をする!!!」
034 相田蒼音 「さぁーかかってこい!いや、俺から行くぜ!!喰らえ、ドロップキック!!!」
035 相田蒼音 「え?すり抜けた!?ってわぁぁぁぁぁぁ!!!」
036 相田蒼音 「痛ってててて・・・ぎゅぁぁぁぁぁぁ!!!擦りむいた!マジ痛い!リアルに痛い!!」
037 相田蒼音 「ってうわぁぁぁぁぁ!全裸美少女金髪隊が透けてるよー!
そしてまぶしい!!眩しすぎるよ!太陽さん!!
ん?ち、違う!?これは太陽の光じゃない・・・
な、なんだ・・・あの家から放射されている光は!?
この光・・・見たことある・・・はっ!プロジェクターの光!?」
038 相田蒼音 「そして俺は書斎でニヤリと笑った母親を見たのだった・・・」
039 相田蒼音 「ってそうじゃなくて!いや、居るけど!今、めっちゃドヤ顔してる母親が書斎の窓から見てるけどさ!」
040 相田蒼音 「なんだよ、これ!?どうなってるんだよ!!
そ、そうか・・・あの書斎の窓からドヤ顔で紅茶を飲んでるやつの仕業か!くっそー!や、やられた・・・」
041 相田蒼音 「いや・・・やられてない!そうだ、俺は勝ったんだ!今、俺はどこにいる?そう、外だ!外に出たんだよ!!
家から出ることに成功したんだよー!!!さぁー家出するぞー!」
042 相田蒼音 「・・・ん?これは6時のチャイム・・・あぁーもうこんな時間か・・・。
長い戦いだった・・・。じゃー6時だし、帰るか!」
043 相田蒼音 「ただいまー、今日の晩御飯何―?」
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