原作者 | 雪宮ざんか |
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登場キャラ数 | 男:0 女:4 無:0 |
ジャンル | 微ホラー |
セリフ数 | 274 |
目安時間 | 分 |
利用規約 | 配布元とURL書いてってことです |
提供元 | 音楽作品を制作している1次創作グループ |
メディア |
登場人物 | 性別/声 | セリフ数 | その他 |
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香織 (かおり) |
♀ | 108 | 香織は詩織 |
詩織 (しおり) |
♀ | 104 | 詩織は香織 |
白石 (しらいし) |
♀ | 31 | 口下手無口の明るく元気な高校生 |
白井 (しらい) |
♀ | 31 | 明るく元気な口下手無口の高校生 |
001 | ト書き | 屋上 |
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002 | 白石 | 「これでいい?」 |
003 | 白井 | 「もーちょっと右かな」 |
004 | 白石 | 「ここ?」 |
005 | 白井 | 「うん。そこに立っててねー。よし、これでおっけ!」 |
006 | 白石 | 「・・・何か変わった?」 |
007 | 白井 | 「うーん・・・特に?」 |
008 | 白石 | 「やっぱり時間の無駄だった」 |
009 | 白井 | 「おっかしいなー。この屋上なら何かあると思ったんだけどなー」 |
010 | 白石 | 「帰る」 |
011 | 白井 | 「えー待ってよー!」 |
012 | ト書き | 教室 |
013 | 香織 | 「もう1ヵ月かー・・・白井ちゃんたちどこ行っちゃったんだろうね」 |
014 | 詩織 | 「そうだね」 |
015 | 香織 | 「愛の逃避行かな?」 |
016 | 詩織 | 「あの2人が?それはないでしょ」 |
017 | 香織 | 「そうかな~。私はあると思うんだけどな」 |
018 | 詩織 | 「だって水と油じゃない?」 |
019 | 香織 | 「だから良いんじゃーん」 |
020 | 詩織 | 「そういうものかな?」 |
021 | 香織 | 「あっそういえば、こんな噂知ってる?」 |
022 | ト書き | 教室 |
023 | 香織 | 「やぁ、いらっしゃい」 |
024 | 詩織 | 「えっとー・・・ここは?」 |
025 | 香織 | 「占いの館だよ」 |
026 | 詩織 | 「なるほど。じゃー占って貰おうかな」 |
027 | 香織 | 「1回3476円」 |
028 | 詩織 | 「細かっ。ってその数字私が設定してるパスワードだよね?」 |
029 | 香織 | 「占い師だから何でもお見通しなの」 |
030 | 詩織 | 「占い師ってそういうものだっけ?」 |
031 | 香織 | 「え、違うの?」 |
032 | 詩織 | 「違うんじゃない?あと高い。初なんだし負けてくれない?」 |
033 | 香織 | 「じゃー100円」 |
034 | 詩織 | 「急激に安くなったね。・・・後払いでいい?」 |
035 | 香織 | 「いいよー。じゃー何を占えばいい?」 |
036 | 詩織 | 「うーん・・・香織との相性?」 |
037 | 香織 | 「それは完璧相思相愛です!」 |
038 | 詩織 | 「それ占い結果なの?」 |
039 | 香織 | 「う、うん」 |
040 | 詩織 | 「そっか」 |
041 | 香織 | 「他にないの?」 |
042 | 詩織 | 「えっ一回100円じゃないの?」 |
043 | 香織 | 「えっと・・・2回で100円!」 |
044 | 詩織 | 「なるほどー。じゃー明日の天気を占ってよ」 |
045 | ト書き | 屋上 |
046 | 詩織 | 「雨だね」 |
047 | 香織 | 「雨だね・・・」 |
048 | 詩織 | 「おっかしいなー今日は晴れるはずだったのに」 |
049 | 香織 | 「そうだねー・・・」 |
050 | 詩織 | 「あれ?香織も占って貰ってたの?」 |
051 | 香織 | 「へ!?あっえっとー・・・そ、そう!私も占ってもらったの」 |
052 | 詩織 | 「そっかそっかー」 |
053 | 香織 | 「もぉー詩織ちゃんの意地悪―」 |
054 | 詩織 | 「意地悪なんてしてないよ」 |
055 | 香織 | 「顔がにやけてる」 |
056 | 詩織 | 「しまった!」 |
057 | 香織 | 「もぉー」 |
058 | 詩織 | 「と言うかなんでいきなり占い?」 |
059 | 香織 | 「最近上の空だったし、悩みとかあるのかなーって。 でも聞いても答えてくれないって思ったから占い!って感じ」 |
060 | 詩織 | 「最近上の空だった?」 |
061 | 香織 | 「うん」 |
062 | 詩織 | 「そっか・・・。うーん別に悩みなんてないんだけどな・・・。 多分ただぼーっとしてただけだと思うよ」 |
063 | 香織 | 「なら良いんだけど」 |
064 | ト書き | 教室 |
065 | 香織 | 「あっおかえりー」 |
066 | 詩織 | 「えっとー・・・ただいま?」 |
067 | 香織 | 「今日もお仕事お疲れ様。ご飯にする?それともお風呂?」 |
068 | 詩織 | 「なるほど、今日はそういう設定ね。うーん香織がいいかな」 |
069 | 香織 | 「もぉー何言ってるのよー」 |
070 | 詩織 | 「良いだろ?最近ご無沙汰だったんだし」 |
071 | 香織 | 「ご無沙汰って今日の朝もしたじゃない」 |
072 | 詩織 | 「あっそういう感じなのね。いやーもう8時間以上経っているからね。僕らからしたらご無沙汰だろ?」 |
073 | 香織 | 「もぉ〜」 |
074 | 詩織 | 「まぁ冗談はさておき、まずはご飯からかな」 |
075 | 香織 | 「ごはんね。 今日のご飯はあなたの大好物のキュウリの浅漬けとズッキーニの塩漬けとピーマンのぬか漬けだよ」 |
076 | 詩織 | 「なんで全部漬物なの!?そして、緑緑してるなぁ・・・」 |
077 | 香織 | 「へへへっ」 |
078 | 詩織 | 「なんでこの人は喜んでるんだ・・・。 もうダメだ!いつもいつもこんなご飯じゃやっていけない!離婚しよう」 |
079 | 香織 | 「えっ冗談よね?」 |
080 | 詩織 | 「本気だ」 |
081 | 香織 | 「だ、だって・・・私たちまだ・・・」 |
082 | 詩織 | 「ごめんな」 |
083 | 香織 | 「まだ結婚もしてないのに離婚なんて出来ないよ!それにお腹の子供はどうするのよ」 |
084 | 詩織 | 「まだ結婚してないし子持ちかよ!え、えっとーそれは・・・。お腹の子供には悪いが・・・」 |
085 | 香織 | 「そんな・・・やっぱり私が女だから・・・女だからダメなのね!」 |
086 | 詩織 | 「はい?」 |
087 | 香織 | 「あの時、女同士でも良いって言ってたじゃん!だから・・・だから!」 |
088 | 詩織 | 「ちょっと待って」 |
089 | 香織 | 「なに?」 |
090 | 詩織 | 「私達は女同士で、香織には子供がいるの?」 |
091 | 香織 | 「そうだよ?」 |
092 | 詩織 | 「じゃーその子供って誰の子?」 |
093 | 香織 | 「詩織ちゃんの子だよ?」 |
094 | 詩織 | 「女同士では子供は出来ないよ?」 |
095 | 香織 | 「あっ・・・たしかに・・・。じゃ、じゃー聖母マリア的な?」 |
096 | 詩織 | 「冒頭で聖母とはかけ離れた発言してたけどね」 |
097 | 香織 | 「それは詩織ちゃんじゃん」 |
098 | 詩織 | 「あれー『今日の朝もした』って設定にしたのは誰だったかなー」 |
099 | 香織 | 「うぅ・・・」 |
100 | 詩織 | 「で、今日のは何?」 |
101 | 香織 | 「同棲カップルの事情」 |
102 | 詩織 | 「何で同棲カップル?」 |
103 | 香織 | 「ご飯食べてゆっくりしてー悩みを聞こうと思って」 |
104 | 詩織 | 「また?前も言ったけど、悩みなんてないよ?」 |
105 | 香織 | 「でもため息増えたし・・・」 |
106 | 詩織 | 「そうかな?全然気がつかなかった」 |
107 | 香織 | 「気のせいなら良いんだけど」 |
108 | ト書き | 教室 |
109 | 香織 | 「おかえりー今日もお疲れ様」 |
110 | 詩織 | 「う、うん。ただいま」 |
111 | 香織 | 「ご飯にする?それともお風呂?」 |
112 | 詩織 | 「これはー・・・この前のリベンジ?うーん・・・ご飯かな」 |
113 | 香織 | 「・・・今日のご飯はなに?」 |
114 | 詩織 | 「・・・今日は、ビーフストロガノフと鶏肉の赤ワイン煮とチーズフォンデュにしたよ」 |
115 | 香織 | 「重々(おもおも)だね」 |
116 | 詩織 | 「作るの頑張った」 |
117 | 香織 | 「ありがとうー!それで、今日のは何?」 |
118 | 詩織 | 「夫婦の食卓かな」 |
119 | 香織 | 「じゃーあれから結婚出来たのね!子供とか色々問題あったけど・・・」 |
120 | 詩織 | 「とりあえず香織を男にするって事で落ち着いたよ」 |
121 | 香織 | 「えー」 |
122 | 詩織 | 「それに香織を男にする方が安心だし」 |
123 | 香織 | 「なんで?」 |
124 | 詩織 | 「だって香織が男になれば男と浮気しないよね?」 |
125 | 香織 | 「う、うん?私が男だったら男を恋愛対象にはしないけど・・・。 でも、今も男は恋愛対象じゃないから女のままでも安心じゃない?」 |
126 | 詩織 | 「あれ、香織って恋愛対象女だっけ?」 |
127 | 香織 | 「いや、イグアナだよ」 |
128 | 詩織 | 「え?」 |
129 | 香織 | 「私の恋愛対象はいつでもイグアナだよ?」 |
130 | 詩織 | 「ごめん、ちょっと頭がついていけてない」 |
131 | 香織 | 「ダメだな~詩織ちゃんは」 |
132 | 詩織 | 「香織の意地悪」 |
133 | 香織 | 「意地悪なんてしてないよー」 |
134 | 詩織 | 「顔がにやけてる」 |
135 | 香織 | 「しまった!」 |
136 | 詩織 | 「まったくー」 |
137 | 香織 | 「へへへ。あーと男になるなら詩織ちゃんの方が良いと思うなー」 |
138 | 詩織 | 「なんで?」 |
139 | 香織 | 「だって、詩織ちゃんは男好きじゃん。すぐ浮気するでしょ?」 |
140 | 詩織 | 「男好きじゃないよ。どちらかというと嫌いだし」 |
141 | 香織 | 「えー嘘だー。取っ替え引っ替えで毎日営んでるって聞いたけど」 |
142 | 詩織 | 「営んでるって・・・。私まだ処女なんだけど」 |
143 | 香織 | 「衝撃の事実!」 |
144 | 詩織 | 「というか、香織が取っ替え引っ替えって聞いたんだけど・・・」 |
145 | 香織 | 「え!?違うよ!私だってまだ処女だし!初めては詩織ちゃんが良いなって思ってるよ!」 |
146 | 詩織 | 「はいはい」 |
147 | 香織 | 「あーひどい」 |
148 | 詩織 | 「じゃーあの噂はデマって事だね」 |
149 | 香織 | 「その噂って誰から聞いたの?」 |
150 | 詩織 | 「えっとー・・・あれ?誰だっけ・・・」 |
151 | 香織 | 「もうーなんで忘れちゃうのー」 |
152 | 詩織 | 「香織は誰から聞いたの?」 |
153 | 香織 | 「えっとねー・・・あれ・・・誰だっけ・・・」 |
154 | 詩織 | 「もぉ〜なんで忘れちゃうのぉ〜」 |
155 | 香織 | 「詩織ちゃん、私のモノマネ下手すぎ」 |
156 | ト書き | 屋上 |
157 | 香織 | 「あー良い天気~」 |
158 | 詩織 | 「そういえばさ、この前のはなんだったの?」 |
159 | 香織 | 「この前の?」 |
160 | 詩織 | 「ほら、夫婦のやつ」 |
161 | 香織 | 「あーあれね」 |
162 | 詩織 | 「なんか変な終わり方しちゃったけどさ」 |
163 | 香織 | 「確かに!でも良いこと聞けたから結果オーライ!それでなんだったの?」 |
164 | 詩織 | 「あれは香織が元気なかったからゆっくりできる時間を作ろうとして」 |
165 | 香織 | 「元気なかったかな?」 |
166 | 詩織 | 「うん。なんか疲れた顔してた」 |
167 | 香織 | 「そんな事ないと思うんだけどなー・・・」 |
168 | 詩織 | 「そう?」 |
169 | 香織 | 「うん!」 |
170 | 詩織 | 「なら良いんだけどさ。でもさ、その理由なら寸劇要らなくない?」 |
171 | 香織 | 「えーいるでしょー」 |
172 | 詩織 | 「そう?」 |
173 | 香織 | 「寸劇は必須なのー」 |
174 | 詩織 | 「よくわからないな」 |
175 | 香織 | 「えーダメだな~詩織ちゃんは」 |
176 | ト書き | 教室 |
177 | 香織 | 「安いよ安いよ~」 |
178 | 詩織 | 「じゃーその秋刀魚ください」 |
179 | 香織 | 「お客さん、うちは八百屋だよ?」 |
180 | 詩織 | 「くっそー。じゃーこの春菊ください」 |
181 | 香織 | 「それ白菜ね」 |
182 | 詩織 | 「何かの嫌がらせ?」 |
183 | 香織 | 「そんなことないよー」 |
184 | 詩織 | 「せっかく、最初から乗ってあげたのに」 |
185 | 香織 | 「もう配置決まってるんだもん」 |
186 | 詩織 | 「そこは融通利かせてくれてもいいと思う」 |
187 | 香織 | 「次からはそうするよ。じゃーとりあえず、秋刀魚から?」 |
188 | 詩織 | 「いや、もうそのくだり良いでしょ」 |
189 | 香織 | 「じゃーこのキャベツください」 |
190 | 詩織 | 「おっお嬢ちゃん良いチョイスだね」 |
191 | 香織 | 「へへへっ、いくらですか?」 |
192 | 詩織 | 「一個3476円」 |
193 | 香織 | 「細かっ。ってその数字私が設定してるパスワードと同じじゃん!」 |
194 | 詩織 | 「八百屋だから何でもお見通しなんだよ」 |
195 | 香織 | 「八百屋ってそういうものだっけ?」 |
196 | 詩織 | 「そういうものでしょ?」 |
197 | 香織 | 「違うと思うよ?あと高い。初めて来たし負けてくれない?」 |
198 | 詩織 | 「じゃー100円」 |
199 | 香織 | 「急激に安くなったね」 |
200 | 詩織 | 「やっぱ、初めての客には優しくしないね」 |
201 | 香織 | 「ありがとうー!」 |
202 | 詩織 | 「じゃーまた来てくれよな」 |
203 | 香織 | 「うーん・・・今日はなんで八百屋なの?」 |
204 | 詩織 | 「顔色悪いから良いもの食べてもらいたいと思ってさ」 |
205 | 香織 | 「顔色悪い?」 |
206 | 詩織 | 「あと、最近上の空でため息ばっかりだし。何か悩みでもあるの?」 |
207 | 香織 | 「うーん・・・ないと思うんだけどな。 って上の空でため息ばっかりなのは詩織ちゃんじゃん!」 |
208 | 詩織 | 「違うよ。香織だよ」 |
209 | 香織 | 「えー詩織ちゃんだもん!だから占い師やって悩みを聞こうとしたんだし」 |
210 | 詩織 | 「香織だよ。だからゆっくり出来る時間を作ろうとしたんだし」 |
211 | 香織 | 「それは・・・あれ?」 |
212 | 詩織 | 「どうしたの?」 |
213 | 香織 | 「詩織が家に帰ってきたんだよね?」 |
214 | 詩織 | 「そうだよ」 |
215 | 香織 | 「じゃーご飯は誰が作ったの?」 |
216 | 詩織 | 「香織でしょ?」 |
217 | 香織 | 「だよね・・・」 |
218 | 詩織 | 「どうしたの?やっぱり疲れてるんじゃない?」 |
219 | 香織 | 「そう・・・かも」 |
220 | 詩織 | 「もぉーほら、そこ立ってて」 |
221 | ト書き | 廊下 |
222 | 白井 | 「ねぇねぇ、知ってる?」 |
223 | 白石 | 「知らない」 |
224 | 白井 | 「まだ何にも言ってないじゃーん」 |
225 | 白石 | 「知ってる?って聞かれたから」 |
226 | 白井 | 「もぉー!えっとね、学校の屋上って閉鎖されてるでしょ?」 |
227 | 白石 | 「知らない」 |
228 | 白井 | 「うぅー閉鎖されてるの!その理由知ってる?」 |
229 | 白石 | 「知らない」 |
230 | 白井 | 「そっかそっかー。なら教えてあげよう!」 |
231 | 白石 | 「別にいい」 |
232 | 白井 | 「えー!なんでそんなこと言うかな~」 |
233 | 白石 | 「興味ない」 |
234 | 白井 | 「じゃー一方的に話すね」 |
235 | 白石 | 「どうぞ」 |
236 | 白井 | 「あのね、昔学校の目の前に大きな建物があっていつも校庭が暗かったんだって。 それで、なんとか明るくしようと思って屋上に鏡・・・えっと・・・」 |
237 | 白石 | 「反射鏡?」 |
238 | 白井 | 「あっそれそれ!その反射鏡?を屋上に置いて太陽の光を校庭に当たるようにしたの。 でも、そのあとその大きい建物は取り壊しになって要らなくなったんだ」 |
239 | 白石 | 「あのさ、その話長い?」 |
240 | 白井 | 「ちょっと?」 |
241 | 白石 | 「じゃもう帰る」 |
242 | 白井 | 「あー待ってー!えっと、今の自分を変えたいとか思わない?」 |
243 | 白石 | 「え?」 |
244 | 白井 | 「その鏡に二人で映ると今の自分を変えられるんだって!」 |
245 | 白石 | 「ただの噂でしょ。どうせ学校の七不思議を作ろうとした誰かが作っただけ」 |
246 | 白井 | 「でも、実際にやって変わったって人いるよ!」 |
247 | 白石 | 「誰?」 |
248 | 白井 | 「えっと・・・」 |
249 | 白石 | 「じゃ、一回だけ。一回だけ付き合ってあげる」 |
250 | 白井 | 「ほんと!」 |
251 | 白石 | 「だって今断ってもずっと言ってくるから」 |
252 | 白井 | 「へへへっ」 |
253 | ト書き | 教室 |
254 | 詩織 | 「あっおかえりー」 |
255 | 香織 | 「えっとー・・・ただいま?」 |
256 | 詩織 | 「今日もお仕事お疲れ様。ご飯にする?それともお風呂?」 |
257 | 香織 | 「今日は八百屋じゃないのね・・・。うーん詩織がいいかな」 |
258 | 詩織 | 「もぉー何言ってるのよー」 |
259 | 香織 | 「良いだろ?最近ご無沙汰だったんだし」 |
260 | 詩織 | 「ご無沙汰って今日の朝もしたじゃない」 |
261 | 香織 | 「あっそういう感じなのね。いやーもう8時間以上経っているからね。僕らからしたらご無沙汰だろ?」 |
262 | 詩織 | 「もぉ〜」 |
263 | 香織 | 「まぁ冗談はさておき、まずはご飯からかな」 |
264 | ト書き | 教室 |
265 | 白井 | 「分からないって言ってるでしょ」 |
266 | 白石 | 「もぉー心配してくれてるんだから、そんな態度とらないの!」 |
267 | 白井 | 「ごめん」 |
268 | 白石 | 「でも、本当に何にも分からないんだよね。気が付いたら屋上に居てさ。屋上なんて行ったことないのにね」 |
269 | 白井 | 「屋上に行った行ってないって問題じゃないと思う」 |
270 | 白石 | 「ほんっと世の中不思議な事ばっかりだよね」 |
271 | 白井 | 「不思議な事って片付けちゃダメでしょ」 |
272 | 白石 | 「でも何でか誰も分からないでしょー?」 |
273 | 白井 | 「そうだけど」 |
274 | 白石 | 「ん?へへへっ仲良いでしょ?」 |
275 | 白井 | 「そうかな?」 |
276 | 白石 | 「記憶がない期間で仲良くなったんだと思う!」 |
277 | ト書き | 教室 |
278 | 白石 | 「もう1ヵ月かー・・・香織ちゃんたちどこ行っちゃったんだろうね」 |
279 | 白井 | 「そうだね」 |
280 | 白石 | 「愛の逃避行かな?」 |
281 | 白井 | 「あの2人が?それはない」 |
282 | 白石 | 「そうかな~。私はあると思うんだけどな」 |
283 | 白井 | 「だって周りには仲良い風に見せてたけど、裏では変な噂流してたよね」 |
284 | 白石 | 「嫌も嫌も好きのうちっていうじゃん?」 |
285 | 白井 | 「そうだけど」 |
286 | 白石 | 「あっそういえば、こんな噂知ってる?」 |
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